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上抜けても三角保ち合い、20日移動平均+2.5%ラインとの攻防へ

上抜けても三角保ち合い、20日移動平均+2.5%ラインとの攻防へ

FOMCでの長期ゼロ金利継続見通しと当面の緩和スタンスを好感する形で上値トライへの兆しも見られた1週間前のNY金。しかし、希望的観測も踏まえてV字回復を予想するトランプ政権とは一線を画する構図も見え隠れ。これが上値の重石にもなりつつある状況にも。
それでも米国内では複数の州で感染再拡大への警戒感も高まり、アップルの店舗は一部で再閉鎖。週末にかけて市場への警戒感も高まる状態にもなり、NY金は4月以降2ヵ月余り経過した三角保ち合い上限ラインをローソク足の実体部でしっかり上抜け。

しかし、上ヒゲの上限は新たに形成する三角保ち合い上限ラインにしっかり上値を押さえられてしまった格好にも。
ただし、雲の上限にもサポートされて6月初旬の安値から、下値も鋭角に切り上げながら水準を切り上げる形にも。

MACDラインのゴールデンクロスにも勢いがなく、横滑りしてしまっている状態が示唆するように、NY金の価格水準は高止まり状態ながらも、さらに高値を更新して行くような勢いは、まだなさそうにも見えます。

しばらくは、ほぼ水平状態の20日移動平均線と当面水平状態が続く雲の上限ラインから、20日移動平均+2.5%ラインまでを主要レンジとした保ち合い継続も予想されそうです。
そして、感染第2波への懸念や米中対立など、あるいは朝鮮半島情勢をめぐる地政学リスクのエスカレート、リセッションからの景気回復見通しの後退などへの警戒感がいっそう高まるような事態となった時、20日移動平均+2.5%ラインを上抜けて高値更新トライへ、さらに1800ドルトライへと向かうような展開も想定できそうです。

日柄的には、7月末のFOMCの頃、雲がねじれるタイミングがその候補の一つとなるかもしれません。
ただし、リスク要因候補の好転などにより、高値保ち合いからの下方ブレイクリスクも、同時に抱えます。

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