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年初の急騰一服、NY金は1500ドル台半ばの攻防へ

年初の急騰一服、NY金は1500ドル台半ばの攻防へ

年初に急激に高まった米国とイランの緊張感も一時的にとどまり、地政学リスクを背景に1600ドル台へと跳ね上がったNY金も落ち着きを取り戻し、米中第1段階合意署名に全幅の信頼感をおいてリスク選好の流れ一辺倒へと傾斜する訳でもなく、1500ドル台半ばで様子見状態という様相も呈してきました。

昨年9月高値1566.2ドルを頂点に上値を切り下げる調整局面に、11月以降は下値も切り上げて三角保合いを形成し、これを上抜けたことで年末にかけて水準を切り上げたNY金は逆三尊崩れのような形状となり、概ね1450ドルの下限から1520ドルの上限まで、約70ドルのレンジの逆三尊を年明けとともに上抜けました。

このタイミングで予想された上限は、逆三尊の値幅70ドル+1520ドルの上限=1590ドル
果たして、1月6日高値で1590.9ドルまで上昇。
昨年秋以降のチャート形状から想定可能となった上値目標水準を早々に達成することとなりました。
その2日後の1613ドルまでの急騰は明らかな行き過ぎとなって、急反落。

新たな局面入りでも、リスク後退に伴う流れが一方的に進むこともなく、逆三尊の上限ライン付近まで水準を戻すような展開にもなってはいません。
今後は、広めのレンジとして、1520ドルから1590ドル近辺までが意識されやすく、そのなかでも1550ドル付近から1560ドルまでの小幅レンジで揉み合いながら下げ渋る状態となり、1560ドル台が新たな抵抗水準にもなりそうな兆しにも。

再選を目指すトランプ米大統領の発言にも振り回されそうな今年、序盤のNY金は1500ドル台後半か、もしくは前半を主要レンジとして足場固めをしながら上値トライのチャンスもうかがいつつ、2月へ向かいます。

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