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パウエル続投で保ち合い回帰のNY金、変異株リスクにも反発失敗

パウエル続投で保ち合い回帰のNY金、変異株リスクにも反発失敗

短期的にはN計算値から想定された上限1880ドル付近に到達し、週足一目均衡表の雲の上限にも上値を押さえられて失速したのが1週間前。
中期的には三角保合いを上抜けたNY金、短期的にはN計算値などの達成感から上昇一服後、パウエルFRB議長続投を受けて急反落。
雲の下限も割り込んで三角保合いレンジ内へと回帰、その後も軟調な展開に。
週末には新たなコロナ変異株、オミクロン株への警戒感が急速に高まってリスク回避の流れが急進。1780ドル台まで水準を切り下げていたNY金は一時1810ドル台まで急騰も、週末というタイミングと不透明感からか、買い圧力も続かず急失速。結果的に元の水準、1780ドル台へと押し戻されて三角保合い上抜け再トライにも失敗。

オミクロン株自体の詳細やその影響度や感染状況など、不透明な部分も多々あり、今後の動向次第で上値トライ再開か、保ち合い継続か、あるいはこの週末の株価急落とドル安が行き過ぎだったことになれば、買い戻しの流れに連れて一段安の展開を余儀なくされる可能性も。

短期的には、8月安値と9月安値を結ぶ下値サポートラインに支えられて徐々に下値を切り上げる展開が継続中。これが今後も続く為には、インフレヘッジの金買いや早期利上げ観測後退、もしくはオミクロン株への警戒感継続などがサポート要因に。

中期的には三角保合い継続から、2020年安値から高値までの38.2%戻しから61.8%戻しまで、1700ドルから1850ドル近辺までを主要レンジに保ち合い継続となって今後のコロナ動向とインフレ動向、米金融政策と利上げ見通しなどに反応しながらも概ね横ばい推移の展開にも。

変異株の影響が極めて限定的にとどまり、インフレの一因でもあるボトルネックが早期に解消方向へと向かい、行き過ぎた高インフレは解消されつつも景気過熱への警戒感からの早期利上げ観測再燃といった状況となれば、中期主要レンジを下方ブレイクしていくような展開もありうるかもしれません。

短中期見通し具体化に向けても、オミクロン株に関連する不透明感払拭が喫緊の課題、ということにも。

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