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2020年NYプラチナの重要な攻防ライン

NYプラチナ長期月足チャート 2020年1月

2020年も年初から波乱の幕開けとなった金融市場、にわかに高まった米国とイランとの緊張感から、安全資産として買われたNY金は早々の1600ドルトライとなって8日には一時1610ドル超え。
プラチナもこれに追随する形となって3日には一時1000ドルの大台超え。9日には950ドル付近まで下押し後、10日には再び990ドル付近まで水準を切り上げてきました。

2020年、NYプラチナは年初から重要な攻防ラインと対峙しています。
<攻防ライン1>
過去最高値となった2008年3月の2290ドル、2011年8月高値1912ドル、9月高値1894ドル、2013年2月高値1744.5ドルなどを経由する長期抵抗線が、2019年9月高値1000.8ドルをかすめて今、ちょうど1000ドル付近を推移。

これを完全に上抜けることになれば、10年以上続いた下落トレンドから抜け出し、新たなトレンドを形成していく可能性が高まることになります。

<攻防ライン2>
2017年2月高値1047.8ドル、2018年1月高値1033.3ドル、2019年9月高値1000.8ドルを結ぶ抵抗線は、1000ドル割れへと推移して今まさに目前に迫ります。

これを完全に上抜けることになれば、約3年間上限となり続けた1000ドル近辺の水準を突破することになり、新たな水準へと主要レンジをシフトしていく可能性も高まります。

<攻防ライン3>
一目均衡表雲の下限は1月現在983.1ドル。このラインは夏場にかけて990ドル台へといったん上昇後、年後半には900ドル台前半へと低下していきます。
一時的にでもこのラインを上回ったのは2014年7月が最後。

これを完全に上抜けることになれば5年半以上ぶりとなり、新たな展開への期待も高まります。1180ドル台からゆるやかに低下する雲の上限など、いずれは新たな節目が意識されるような展開へと発展する可能性もあるかもしれません。

NYプラチナ週足チャート 2020年1月10日

これらの攻防ラインが上限となって反落した場合、NYプラチナはダブルトップ形成への警戒感を抱えながら、2020年をスタートすることになります。

なお、プラチナの過去最高値から2018年8月安値755.7ドルまでの23.6%戻しで1117.8ドル。
現在、対峙中の複数の攻防ラインをしっかりと上抜けることになれば、2020年のプラチナは23.6%戻しを試すことにもなるかもしれません。

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