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年初に急騰のNY金、早期1600ドルトライの可能性と急反落警戒感

年初に急騰のNY金、早期1600ドルトライの可能性と急反落警戒感

米中第1段階合意後の動向には不透明感が漂い、再び米中対立へと関係が悪化するようなら、NY金の2020年一段高をサポートする可能性も予想され、三角保ち合いを上抜けた勢いで逆三尊もどきのネックライン1520ドルを超えていくことになれば、いずれ1600ドル付近まで大きく水準を切り上げる可能性もありそう、と予想したのが1週間前。

米中対立の前に、米イラン対立が先行して激化の兆しとなり、しかも地政学リスクが急激に高まる状況に。
なぜか波乱が起きやすい新年、今年も波乱の幕開けとなったようです。
年をまたいで8連騰となったNY金は3日に20ドル超の急騰、早くも昨年高値1566.2ドルも意識される水準まで上昇してきました。

今後さらに緊張が高まることになれば、NY金は昨年高値を超えて早期1600ドルトライへと向かう可能性も出てきそうです。
その反面、地政学リスクで急騰した分は、リスクが沈静化すれば全戻しとなる展開にも警戒する必要もあります。
現状からは、早期のリスク緩和はやや難しそうにも見え、ある程度落ち着きを取り戻したとしても、対中国の貿易協議の続き、北朝鮮問題などへの警戒感も引き続き残されることから、1500ドル台を維持しての推移はしばらくは続く公算も高いかもしれません。

ただし、中東リスクが大きく後退した時には少なくとも1520ドル付近までは押し戻されることも予想され、中国との対立も緩和へと向かい、北朝鮮との交渉再開などもあるようなら、さらに大きく水準を切り下げる可能性も生じることにもなりそうです。

2020年前半、当面は1450ドルから1560ドル付近まで100ドル余りの範囲が主要レンジとなり、突破的に1600ドル付近まで急騰する可能性を秘めながら、徐々にリスク後退へと向かうような展開も予想されそうです。
そして、いずれレンジ下限となる1450ドル付近が意識されるような状況となった場合、ダブルトップ完成への警戒感も増すことにもなります。

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