ハト派寄りのFOMC通過と月初の米指標悪化などを受けて高止まり状態となっていた1週間前のNY金。
しかし、雇用統計でドル安急進となった流れは11月第2週にはゆっくりと巻き戻し。この流れにも連れて高値保合い崩れとなったNY金は急落の展開に。
結果的に5月高値(2085.4)と10月高値(2019.7)を結ぶ上値抵抗線にしっかり上値を押さえられて反落。
週末時点では6月安値(1900.6)を起点にゆるやかに下値を切り上げたサポートラインの延長線上に到達。
10月序盤の急落局面を除けば、中期三角保合い上限で跳ね返されて下限ラインとの攻防状態へ、という状態にも。
水準的には5月高値と10月安値(1823.5)の76.4%戻し付近で反転し、50%ラインまで巻き戻したところ。
次週、米10月CPIの結果次第の状況となり、インフレ高止まりで三角保合い下方ブレイクとなれば、38.2%ライン(1923.5)が最寄りの下値目安に。
この水準は10月安値から高値の半値戻し(1921.6)にも相当し、雲の上限(1917.2)なども集中し、それなりのサポート水準にも。
この1920ドル近辺でサポートされないようなら、10月安値から高値の61.8%戻し(1898.4)や雲の下限も推移し、6月安値にも相当する1900ドルの大台近辺までが当面の下値目安に。
逆に想定以上のインフレ鈍化でタカ派ムード後退となれば下げ渋り。中期三角保合いを維持して反発できれば50%(1954.5)から61.8%(1985.4)のレンジ回帰という展開にも。
過去の推移からも、38.2%から50%のレンジが主要レンジとなるか、50%-61.8%のレンジへと切り上げるか、あるいは23.6%-38.2%のレンジへと切り下げるのか。
まずは10月CPIの結果がその分岐点に、という展開にもなりそうです。
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