本日の金相場プラチナ相場

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主要レンジ上方シフトをかけたプラチナの攻防ライン

主要レンジ上方シフトをかけたプラチナの攻防ライン

足下で急騰局面を形成しているNYプラチナ。今週末までの3週続伸は今年初。今週の上昇幅は70ドル超、7%超の急騰。昨年最高値1348.2ドルをつけた前の週、昨年2月以来1年4ヵ月ぶりの急騰。
3月末以来の200日移動平均線(996.2)超えと1000ドルの大台超えも維持し、さらにもう一段の上値トライへと向かうか、現状水準で一服か、もしくはこれまで何度も繰り返してきた急騰後の急反落となって元の水準へと押し戻されるのか。
NYプラチナはいくつかの主要攻防ラインを上抜け、主要レンジ上方シフトをかけた攻防状態となりつつあります。

今年安値となった4月27日の895.4ドルは、昨年12月安値(886.0)と9月安値(892.6)とほぼ同水準となってトリプルボトム、もしくは逆三尊を形成。2021年以降の安値となっている890ドル近辺は当面、強めのサポートとして作用する可能性も。

その4月末安値をつけて以降、5月末までは3月高値(1197.0)からの下落幅の23.6%戻し(966.6)近辺までが主要レンジとなっていましたが、一目均衡表の雲の下限とともに23.6%ラインを上抜けると急騰、今週には38.2%戻し(1010.6)も上抜けて50%戻し(1046.2)も目前に。今後、雲の上限とも重なる50%戻しラインを上抜けることになれば、三役好転となってさらなる上値トライへの可能性も高まることにもなりそうです。

ただし、その前に38.2%ラインを維持できるかどうかが目先の課題。維持できれば1000ドル台前半が目先の主要レンジとなる可能性も。維持できなければ素通りしてきた23.6%から38.2%までの水準、主要レンジは900ドル台後半へと押し戻されることにも。さらにはもう一段下の23.6%までの水準、急騰前の水準900ドル台前半までのレンジへの巻き戻し警戒感も。

なお、今後も上昇基調が続いて3月高値を超えるような展開となった場合にはトリプルボトム完成となり、主要レンジをさらに大幅上方シフトするような事態にも。水素電池や燃料電池車などの需要拡大の可能性次第では、中長期的にそうなる可能性も否定はできません。

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