11月後半、NY金は予想どおり再び中期三角保合い上限ラインとの攻防に。
10月末には上限ラインに跳ね返され、11月半ばには下限ラインにサポートされた後、11月第4週の上値トライでもNY金はいったん上限ラインで頭打ち。
利上げ打ち止めか否か、早期利下げか否か、揺れる市場の思惑に左右され、日々変動する米長期金利ピークアウト後の低下継続か巻き戻し局面か、ドル高ピークアウト後のドル安進行か巻き戻し局面か、という状況にも影響され、結果的に三角保合いの範囲内での上下動が続くNY金。
11月13日安値で反発後は、下値を切り上げる展開となり、急落局面でつけた10月6日安値から鋭角に続くサポートラインも形成。これを三角保合い下限ラインと見た場合には、三角保合い先端付近に到達した状態で月末を迎えることに。
足下では2000ドルの大台超えでしっかり上値を押さえられ、5月高値から続く中期三角保合い上限ラインの堅さを確認させられる格好にも。
MACDラインはプラス圏でシグナルラインをゴールデンクロス、この月末にはちょうど一目均衡表の雲のねじれも発生。
流れ的には勢いに任せて保合い上抜けで一段高の展開へ、との可能性も否定できないものの、強弱混在の米指標結果も予想され、米雇用統計が2週間後という日柄も考慮するとやや時期尚早の感も。
そう考えると雇用統計の翌週半ばのCPIとFOMC通過までは、かなり抑制的な展開にも。
となれば、6月末安値起点の下値サポートラインとで構成する中期三角保合いはしばらく継続へ、本格的ブレイクには12月中旬のFOMC待ち、という予想がもっともらしいかもしれません。
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