二転三転してきたFRBの利下げ見通し、これまでも9月開始予想は何度も強まっては後退してきた経緯もあり、揺れる見通しに沿ってNY金も高値保合いで上下動。ボラティリティも急拡大と縮小状態を繰り返す形でNY金は不安定化。
今週も4-6月期GDPの予想外の上振れやインフレ鈍化傾向など、微妙に強弱混在の指標結果に不確定要素も残るものの、ここに来てようやく9月利下げ開始への確度がこれまで以上に高まってきた感も。
月末FOMC後のパウエルFRB議長会見で、9月利下げ開始の可能性が示唆され、その後の雇用統計他、重要指標もそれなりに低調な結果となれば、NY金の高値更新再トライへの流れが強まることにもなりそうです。
90日移動平均線や一目均衡表の雲にサポートされ、3月末安値を起点に下値を切り上げてきたサポートラインも維持し、7月17日の最高値を起点に上値を切り下げる短期レジスタンスラインを突破できれば短期的には三角保合い上抜け。
そして3月以降の高値保合い圏、概ね2310ドルから2440ドルのレンジ上限を再度上抜けへと向かうようなら、再び最高値更新トライへ。
6月末安値(2304.7)から7月最高値(2488.4)までの上昇値幅(183.7)を、7月25日安値(2351.9)を起点に加算するN計算値=2535.6ドル。
7月雇用統計が低調で賃金上昇率も低下し、7月CPIでもインフレ鈍化が確認されるなら、異常な暑さが続く季節のうちに、早ければパリ五輪が終わるか終わらないかの頃にでも、
NY金の最高値再更新トライ、2500ドルの大台トライもあり得るかもしれません。
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