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強弱混在の雇用統計に利上げ見通しも混沌、NY金も6月は雲の中

強弱混在の雇用統計に利上げ見通しも混沌、NY金も6月は雲の中

米国の5月雇用統計は強弱混在。雇用者数の伸びは想定を大幅に上回り、大幅増が続く一方で失業率は底打ちから反転の兆しとなり、賃金上昇率もまだ高過ぎる水準とはいえ鈍化傾向は継続。
FF金利見通しもタカ・ハト混在の様相が続き、雇用統計直前には利上げ停止優勢から、6月利上げ見送りへと微妙に変化。雇用統計を経て6月見送り後7月に追加利上げ観測も台頭。
雇用統計発表直後に乱高下気味の市場反応となったのと同様に、FF金利見通しも乱高下中。
と同時にNY金の6月相場も方向感模索の展開を示唆するかのうような状況にも。

斜行三角保ち合いからの逆方向ブレイクを繰り返す今年のNY金は、5月末にも雲の下限で反転、と同時に斜行三角保ち合い上抜け。
そして6月2日めの雇用統計後に急反落。
雲の上限(2010.6)付近で反落し、このまま軟調推移となれば小さな上向きの斜行三角保ち合い下抜けの形にも。
なお、雲の上限付近には基準線(2010.7)や20日移動平均線(1992.5)なども集中して抵抗水準を形成しやすい状況に。
ただし現状水準では転換線(1968.4)にサポートされ、もう一段下げると90日移動平均線(1949.5)、さらには雲の下限(1937.1)などもサポート候補に。

利上げ打ち止めや年後半の利下げスタート観測を原動力の一つとして2000ドル台での推移が続いてきたNY金は、そのFF金利見通しがゆらぎ始めて一段水準を切り下げた状態にあるものの、さらに一方的に下げ続けるような状況にもなく、今後のインフレ指標やインフレ期待指標動向、6月半ばのFOMCでの経済見通しやドットチャートも参考に方向感模索の展開を余儀なくされるのかもしれません。
不安定なFF金利見通しにも連れ、雲のねじれが発生する7月第1週の頃まで、NY金も雲の中での推移が続く可能性もありそうです。

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