本日の金相場プラチナ相場

国内金価格・プラチナ価格とNY金相場・プラチナ相場、為替・ドル円相場のチャートとテクニカル情報を日々チェック。独自の相場観とデータ分析を元に相場動向を分析します。

米指標悪化とFOMC通過でNY金は高止まり、11月は様子見へ?

米指標悪化とFOMC通過でNY金は高止まり、11月は様子見へ?

10月末から続いた11月第1週、FOMCでは追加利上げの可能性こそ否定せずとも、その必要性についてもやや後退の印象でハト派的に。
さらに米国の10月重要指標が軒並み低調。
前月比+15万人予想のADP雇用者数は11.3万人増にとどまり、ISM製造業景況指数は49の予想に対して46.7へと急低下、12ヵ月連続節目50割れと低迷。
そして雇用統計での雇用者数も前月比18万人増の予想に対して15万人増にとどまり、4ヵ月ぶりの低水準。失業率も3.8%予想を上回る3.9%となって1年9ヵ月ぶりの高水準。さらにISM非製造業景況指数も53.0の予想に対して51.8へと急低下で5ヵ月ぶりの低水準。
ハイペース利上げに伴う情勢悪化が予想された割には好調過ぎた指標がここに来て急激に悪化したような格好となり、5%近辺まで上昇していた米10年債利回りは今週末には4.6%割れへと急低下。ドル高の流れも今週末にかけて急速に巻き戻されて追加利上げ観測は後退、来年の利下げ開始予想も前倒しへ。

そんな状況にもかかわらず、NY金の上昇は限定的に。
10月末までに中東情勢悪化を受けたリスク回避の流れにサポートされての急騰もあり、これを差っ引いたような格好にもなって上げ渋った面も。
結果的に重要イベント・ウィーク通過後、5月高値(2085.4)から10月安値(1823.5)の、61.8%戻し(1985.4)から76.4%戻し(2023.6)までが主要レンジとなっての保合い状態にも。

今後は、タカ派的金融政策がピークアウトし、来年に向けては利下げフェーズにらみで比較的下値をサポートされやすい反面、リスク回避の巻き戻しへの警戒感も。
11月は中旬のCPIを経て月末の指標ウィークには雲のねじれも。
次回12月FOMCに向け、NY金にとっての11月相場は比較的安定した?推移となって様子見状態が続く可能性もありそうです。

スポンサーリンク
 


2000ドルの大台回復、急反発後のNY金の売り買い交錯要因(10/29)
保合い下抜けから上抜けへ、地政学リスクで急反発一服後のNY金(10/22)
地政学リスクで急騰のNY金、一段高か急反落かは中東情勢次第(10/15)