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中期三角保合い下放れ、9日続落のNY金は下落一服をかけた攻防へ

中期三角保合い下放れ、9日続落のNY金は下落一服をかけた攻防へ

「より高く、より長く」高金利維持見通しが台頭し、さらには年内追加利上げ観測も根強く残る状況を背景に、米長期金利は上昇し続けて16年ぶり高水準へ。これに連動する形でドル高の流れも続き、NY金の軟調局面も続いた9月後半から10月第1週まで。
9月FOMC後に下落局面がスタートしたNY金は中期三角保合下放れ、いくつかの節目を下抜けて半年ぶりに1900ドルの大台を割れると一段安、下落局面は止まらず10月5日まで9日続落。
過去10年余りで9日続落は4回め。そのうち2回が今年、前回は8月7日から17日まで。ちょうど中期三角保合い半ば、2010.9ドルから1913.6ドルに向けて一方的な下落局面が続いた中で記録。
今回は9月25日からで、いきなり三角保合いを下方ブレイク。そのまま一方的に下げ幅を拡大していったような格好にも。

そして、三角保合下放れ後の下値目安として1週間前にも想定した水準は、
5月高値から6月末安値までの下げ幅を、7月末高値を起点に加算するN計算値を適用すると、
2010.9-(2085.4-1900.6)=1826.1ドル、1820ドル近辺までの下落余地

10月5日安値で1826.2ドルまで下落したことで、達成感から反発の兆しにもなっていたものの、タイミングが悪く翌6日が雇用統計。
これがポジティブ・サプライズとなったことで反発の兆しはいったん巻き戻しとなって一段安。それでも6日は安値1823.5ドルで切り返す展開となり、10日ぶりの反発へ。
週足でも雲の下限(1816.6から1833.8、次週1840.9)にサポートされる形となり、絶好の反発水準となった可能性も。

ただし、このまま反発局面が続くかどうかは次週、米9月CPIの結果に委ねることにも。
想定以上にインフレ高止まりとなれば、追加利上げ観測も一段と強まることにもなりかねず、そうなれば下値トライ再開へも。

当面の、さらなる下方向への警戒水準としては、
1810.8ドル=2月安値
1800ドル=大台、心理的節目
1796.7ドル=昨年11月安値(1618.3)から今年5月高値(2085.4)の61.8%戻し
1728.5ドル=同76.4%戻し

反発方向へは、
1879.5ドル=日足一目・転換線
1901.9ドル=同・基準線

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