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NY金は雲の中で軟調局面、真夏の攻防ラインは61.8%戻し

NY金は雲の中で軟調局面、真夏の攻防ラインは61.8%戻し

強弱混在の7月雇用統計を経て軟調推移となったNY金は今週、7月CPIを通過しても軟調推移が継続。
CPIは前年比で13ヵ月ぶりに上昇し、コアCPIは鈍化傾向継続も依然高止まり。年内追加利上げ観測が強まる状況でもないものの、打ち止め観測も強まらず。強いて言えば安定状態を好感する形でリスク選好的なドル買い円売り進行とともにNY金の軟調局面が続いたような格好にも。
結果的に7月末高値を起点とした短期下落局面が続き、6月末安値起点の上昇チャネルの下限ラインを下抜け。
弱気相場がもう一段続きかねない状況のようにも。
しかし、重要イベント通過で明確な判断材料に欠ける状況にもなり、次なる重要イベントは2週間後のジャクソンホール会合。

値幅的にも6月末安値から7月末高値の61.8%戻し(1942.7)を達成し、雲の下限付近に位置し、いったん下げ渋るにも都合の良さそうな状況にも。
少し遡れば、5月高値から6月末安値まで下落した後の反発局面では、下げ幅の61.8%戻し(2014.8)付近まで上昇し、雲の上限をわずかに上抜けたところで失速して折返し。
利上げの終着点と利下げフェーズ開始時期見通しなどが見えてきそうで見えない状況で、強弱材料に振られやすい状況が続く現状から、今回も61.8%戻しラインは有力なサポートにも。

次週、仮に反発へと向かい、雲の中での推移が続いた場合、2週間後の24日以降には雲の上限が1990ドル台から1980ドル台、1970ドル台へと水準を切り下げるタイミングに。
7月末高値(2010.9)から今週末安値(1942.7)までの61.8%戻しが1984.8ドル。
61.8%戻し達成の頃にジャクソンホール会合を迎えた場合、雲の上抜けか、逆に上値を押さえられて反落か、次のトレンド転換点にも都合の良いタイミングとなりそうです。

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※各チャートの補足説明、節目やターゲット、予想などはこちらのサイト:金プラチナ短期相場観にて日々更新しています。

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