本日の金相場プラチナ相場

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インフレ鈍化継続も利上げ打ち止めには、もう少し時間が

インフレ鈍化継続も利上げ打ち止めには、もう少し時間が

7月FOMCでは予定どおりの0.25%追加利上げを決定。年内追加利上げについては決め手を欠く現状から、パウエルFRB議長はデータ次第、とその可能性にも含みを残すにとどまり、少なくとも年内の利下げは想定しない、と精一杯のタカ派姿勢を見せた格好にも。
週末には米6月コアPCEが予想以上に低下し、インフレ鈍化を好感したNY金は水準を切り上げながらも、利上げ打ち止め観測が一段と強まるうような状況でもなく、こちらも高値更新トライへと向かうような勢いはまだなさそうな状態。

6月末の底打ち反発で下向きの斜行三角保合いを上方ブレイクし、ゆるやかな上昇トレンドがスタートした状態を維持するNY金は、雲の下限でいったん跳ね返されそうになりながらも切り返し、今度は上限トライも意識される状況に。
ただし、タイミング的には月末月初の指標ウィークを迎え、週末の雇用統計までの結果次第では雲の上限も突破し、ゆるやかな上昇チャネルの上限ライン付近での推移が続く可能性も。
しかし、想定以上の好結果などから雲の上限突破に失敗するようなら、雲の中での推移を余儀なくされる展開にも。

なお、雲の下限は9月にかけて1950ドル付近で横ばい推移となる可能性もあり、そうなると9月19-20日の次回FOMCの頃まで雲の中での保ち合い推移、といった展開も想定シナリオの一つに。
それまでに利上げ打ち止め観測が強まるなどして雲の上限突破となれば、9月FOOMCの頃には2000ドル台半ばでの推移となっている可能性も。そうなれば9月FOMCの結果次第では、最高値更新トライも意識されるようなシナリオも。
次回9月FOMCまでには雇用統計とCPIを2回づつ消化する必要もあり、その後の9月FOMC前の状況に大きく影響する可能性も。
雲の上限トライに向け、まずは目先の雇用統計が、8月から9月にかけたNY金のトレンド動向を大きく左右することになるかもしれません。

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