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強弱混在の雇用統計にNY金7月相場の行方も混沌

強弱混在の雇用統計にNY金7月相場の行方も混沌

6月雇用統計は強弱混在の結果となり、直後には乱高下の反応。しかし雇用者数の伸びが市場予想を下回って鈍化傾向となったこともあり、徐々にドル安の流れが強まったことを受けてNY金は反発へ。
結果的に6月末の1900.6ドルが当面の底値となり、5月以降の下落局面で形成した下向きの斜行三角保ち合いを、上方向へと抜け出し始めたような状況にも。
ちょうど雲のねじれ付近での反発でトレンド転換へ、と向かうにも都合の良いタイミング。

しかし、このまま反発基調継続へと向かうにはやや材料不足。
雇用統計では賃金上昇率が依然として高止まり、7月利上げはほぼ確実レベルまで織り込み、さらにその後2回めの追加利上げも徐々に織り込み始める状況からは、このまま綺麗な反発局面を形成するにはやや無理があるようにも。

反発方向へと抜け出す流れがゆっくりと進行するか、あるいは少しの行き過ぎに終わって軟調局面再開となり、一段安再トライへと向かうのか。
その判断は次週、米6月CPIの結果に委ねる格好にも。

予想以上にインフレ鈍化となれば、追加利上げ2回めの織り込み後退となってゆっくりと反発局面進行へ。
逆に予想以上にインフレ高止まりとなり、追加利上げ2回めの織り込みも一段と進行となれば軟調局面回帰となって1900ドル割れへ。
あるいはインフレ鈍化は想定の範囲内で反発への勢いも下押し圧力も限定的となり、61.8%戻し(1915.7)付近でサポートされる状態がもう少し続くようだと、7月末FOMCまでは横ばい推移傾向の保ち合いへ、そんな新たな展開もありそうです。

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