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ゆるやかな反発基調継続のNY金、雲の上抜けには時間が必要か

ゆるやかな反発基調継続のNY金、雲の上抜けには時間が必要か

米インフレ鈍化をきっかけにドル安の流れとなり、雲のねじれ付近で底打ちしたNY金の反発基調は半月余り続いて一服。
ドル安も一服となって迎える7月FOMCでは0.25%の追加利上げをほぼ100%織り込みながら、その先の年内もう1回の追加利上げは進まず。
一時30%以上となっていた11月の追加0利上げ予想も足下では20%台へと後退。

FOMCメンバーの一部が主張する、7月を含めて年内2回の追加利上げ予想が今後強まるか、逆に後退して利上げ打ち止め観測へと発展するか。
この思惑の交錯が、そのままNY金の日足チャート上で、その行く手を遮る雲の抵抗帯となって横たわる状態に。

値幅的には5月高値(2085.4)から6月安値(1900.6)の38.2%戻し(1971.2)を超えながらも、半値戻し(1993.0)には少し届かず失速。
38.2%戻しと半値戻しの間で推移する90日移動平均線(1978.8)も一度は超えながらも反落して下抜け。
今週ワンタッチした程度でしっかり上値を押さえられた雲の下限(1986.4)は半値戻しから次週、38.2%戻しへ。その先もさらに下降していく雲の下限を突破できない状態が続けば6月末以降の上昇トレンドは終了へ。

インフレ鈍化への確信が一段と強まり、利上げ打ち止め観測台頭となれば、現状の上昇トレンド継続でそのまま雲の上抜け、大台回復へと向かう可能性も高まりそうですが、二転三転してきたこれまでの経緯からも、一筋縄では行かない可能性も。
NY金はこの夏、雲の下限は超えながらも、雲の中での迷走状態を多少挟むような展開もあり得るかもしれません。

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