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強弱混在の7月雇用統計通過で利上げ終了見通しは、まだ雲の中

強弱混在の7月雇用統計通過で利上げ終了見通しは、まだ雲の中

7月FOMCから次回FOMCまで雇用統計とCPIが2回づつ、これらを見極めて臨む9月FOMCでは、FOMCスタッフ予想として経済予想とFF金利見通しが示される予定。
年内追加利上げの有無、即ち利上げ打ち止めの可否がかなり明確に示されることにも。さらに、その先には利下げフェーズ開始時期見通しも、ぼんやりとは示されるはず。
主要な見極め材料4つのうちの1つめ、7月雇用統計をこなした結果は・・・強弱混在となって見通しも、まだ雲の中。

雇用者数の伸びが事前予想を下回り、鈍化傾向が継続しているのに対して賃金上昇率は市場予想を上回って高止まり。追加利上げを否定するような結果とは言えず、方向感を見い出すのも先送り。
次週の7月CPIの結果に、当面の方向感見極め根拠を委ねる格好にも。

月末月初と重なった週初に2000ドルの大台回復トライとなったNY金は雲の上限も一時上抜け。しかし、5月高値(2085.4)から6月安値(1900.6)の61.8%戻し(2014.8)にも上値を押さえられる形となって反落。6月末起点の上昇チャネルの上限ラインにも跳ね返され、雲の中で軟調推移となっての週末、雇用統計後には下ヒゲで上昇チャネルの下限ラインにもサポートされて切り返し。38.2%戻し(1971.2)や20日移動平均線(1968.2)にも支えられた格好にも。

次週、主要な見極め材料4つのうちの2つめ、7月CPIの鈍化が予想以上となれば、利上げ打ち止め観測優勢となってNY金は50%戻し(1993.0)と雲の上限(1993.0)上抜けトライへ。
逆に予想以上にインフレ高止まりが意識されるようだと利上げ打ち止め観測は後退、NY金は38.2%を割り込んで上昇チャネルの下限ラインとの攻防へ、さらには雲の下限も意識される展開にも。
真夏の攻防第2段は、雲の上抜けへの可能性も含みながら、雲の中での攻防継続がメインシナリオとなりそうです。

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