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斜行三角保合い終了のNY金、インフレ動向次第で反発か反落か

斜行三角保合い終了のNY金、インフレ動向次第で反発か反落か

斜行三角保合いを繰り返してきたNY金は2月末に1810.8ドルの安値をつけて反発。3度目の、小さな斜行三角保合いを形成した3月初旬、パウエルFRB議長が議会証言で「利上げペース再加速」の可能性に言及したことを受けて急反落。小さな斜行三角保合いの先端付近で折り返す形となり、斜行三角保合いシリーズを終了。
その後、週末の雇用統計では賃金上昇率が鈍化の兆しとなったことを受けて巻き戻し。ドル安の流れとなってNY金は急反発。
一目均衡表でも雲の下限で反発後に下抜けへと急反落、やいなや雲の中へと急反発。方向感も定まらい状況で上へ下へと乱高下状態のようにも。

議会証言後に急拡大していた3月FOMCでの0.50%利上げの可能性が、雇用統計後に急縮小。最終判断は14日の米2月CPIの結果に委ねる格好に。
2月高値(1975.2)から2月安値(1810.8)の38.2%戻し(1873.6)を達成した状態のNY金は、CPIの鈍化傾向継続が確認できれば、利上げペース加速観測後退で一段高の展開にも。
その場合には、3月の上値目標として2月の下げ幅の61.8%戻し(1912.4)、雲の上限(当面1910ドル前後)近辺を目指す展開となる可能性も。

逆にインフレ高止まりが再認識され、利上げペース加速観測再燃となれば再び流れは反転へ。ドル高となって急反落のNY金は今年安値更新トライへと向かう可能性も。
再び雲の下限を割り込んでの軟調推移が予想され、11月から2月までの上げ幅の61.8%戻し(1754.6)が意識される可能性も。

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