南アフリカでは電力不足問題の深刻化により今週、ラマポーザ大統領が国家的な「災害事態」を宣言。
南アでは慢性的な電力不足が社会問題として常態化、しばしば経済への悪影響をもたらします。
今回もエネルギー不足は深刻化、現状の計画停電は過去最悪の状況との指摘もあり、今年の経済成長率も大きく落ち込むとの予想も。
この影響で1月半ばから通貨南アランドも急落。この週末には対ドルで3ヵ月ぶりのランド安水準となってきました。
南アランド安と連動する形でNYプラチナも1月半ばから急落局面を形成。ここまで5週続落で3ヵ月ぶり安値水準に。
NYプラチナは2020年3月安値(562.0)と2021年2月高値(1348.2)を起点に長期三角保合いを形成。
短中期的には2022年9月安値(796.8)を起点に上昇チャネルを形成し、1月11日高値(1117.0)まで上昇。
しかし、その後の急反落により、長期三角保合い上抜けトライに失敗、そして短中期上昇チャネルも崩れ、週足一目均衡表の雲の中へ。
転換線(1033.0)と基準線(956.9)も割り込み、雲の下限(946.4)も目前。
遅行線も26週前のロウソク足とは揉み合い状態となり、三役逆転をかけた攻防状態に。
さらに52週移動平均線(963.3)を割り込み、200日移動平均線(948.0)割れはギリギリ回避。
そして、2022年9月安値(796.8)から今年1月高値(1117.0)までの半値戻し(956.9)を割り込み、2020年3月安値から2021年2月高値までの半値戻し(955.1)もわずかに割り込んだ状態。
20220年3月16日以降の日足NY終値の平均985.1ドルも大きく下回る水準。
2020年3月以降の主要レンジ内上半分での推移から、下半分へと下方シフトの兆しとなった現状、南アの電力事情がさらに悪化するようだと南アランド安も止まらず、NYプラチナも900ドル割れの攻防へ。
と同時に長期三角保合い下方ブレイクをかけた攻防へ、正念場が訪れる可能性も警戒されそうです。
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