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インフレ鈍化で利上げペース減速へ、NY金は脱下落トレンド進行

インフレ鈍化で利上げペース減速へ、NY金は脱下落トレンド進行

米国の10月消費者物価指数の伸びが予想よりも鈍化したことを受けて米長期金利低下どドル安の流れが急速に進行。対象的に急騰となった11月第2週のNY金。
今年3月高値(2078.8)を起点とする右肩下がりの上値抵抗線を突破すると一段高。
1週間前の一目均衡表の雲の下限付近から、雲の下限を突破して90日移動平均線も上抜け、と同時に雲の上限も突破するとさらに急騰。
丸8ヵ月続いた下落トレンドからの脱出を確実にすべく、水準を切り上げると10月21日安値と11月3日安値とで形成するダブルボトムの値幅分の上昇を達成してなお上昇。
9月末安値も含めたトリプルボトムのネックライン(1738.7)も上抜け、トリプルボトムも完成。

インフレ鈍化が一時的に終わることがなく、少しづつでも鈍化傾向が続き、まずは12月の0.5%利上げが確実な状況となり、その先の利上げペースも減速観測が強まれば、NY金はゆっくりと脱下落トレンド後の流れが進行していく可能性が高まりそうです。

当面の攻防ラインは、
1)1794.2ドル近辺・・・3月高値から11月安値までの38.2%戻し
2)1800ドルの大台・・・心理的節目
3)1807ドル近辺・・・200日移動平均線
4)1850ドル近辺・・・トリプルボトムの値幅分上昇した場合の目安水準、3月高値から11月安値までの半値戻し(1848.6)
5)1900ドル近辺・・・3月高値から11月安値までの61.8%戻し(1902.9)

利上げ打ち止め観測が比較的早期に台頭するようなら、4)、5)辺りが意識される局面も、比較的早期に到来するかもしれません。

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