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利上げペース緩和観測で三番底、NY金は脱下落トレンドの攻防へ

利上げペース緩和観測で三番底、NY金は脱下落トレンドの攻防へ

1620ドル近辺の安値で二番底をつけて反発も失速した10月末。11月FOMCでは利上げペース緩和の可能性も示された声明文ではハト派ムードが強まる場面もあったものの、パウエルFRB議長会見では利上げ終了時期の検討も時期尚早と、市場の楽観ムードを牽制。逆にタカ派姿勢を強める格好にもなり、軟調推移となったNY金は翌3日には一時1620ドル割れ。
それでも9月安値と10月安値1620ドル近辺では下げ渋り、週末にはシカゴ連銀エバンズ総裁の利上げペース減速示唆発言などもあってドル安の流れが急速に進行。
急反発となったNY金は10月の二番底からの反発で失速後、ミニ・二番底をつける形となり、9月からは三番底をつける格好にも。

まずはミニ・二番底から反発でネックラインとなる10月末高値(1679.4)を上ヒゲでは上抜け。ダブルボトム完成に向けては一目均衡表の雲の下限(1680.0)との攻防へ、と同時に今年高値となった3月高値(2078.8)を起点とした右肩下がりの中期抵抗線との攻防に。
これを突破できれば雲の上限(1723.4)を目指す展開へ、と同時にダブルボトム完成後の上値目標=トリプルボトムのネックライン、10月高値(1738.7)も次の攻防ラインに。

10月高値を上抜けることになれば、トリプルボトム完成と同時に雲の上抜けで三役好転となる可能性大。そうなれば、次の目標は1800ドルの大台超えへ。大底をつけての反発局面が一段と進行する可能性も高まることにもなりそうです。
そうなるためには、12月の0.5%利上げの確率が一段と高まり、来年の利上げ終息観測が強まる必要も。

差し当たり、11月は雲の中での攻防へと移行できたなら、先行き不透明感の強い状態から抜け出せるかどうか、が当面の課題となりそうです。

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