FRBの利上げペース減速観測台頭を背景に二番底をつけて反発したのが1週間前、少し前に二番底をつけて反発に転じていたNYダウが一段高となったのに対し、NY金の反発は限定的に。
米長期金利とドル高の調整が一服し、この週末にはコアPCEが再上昇したことなどもあり、NY金は急失速。
9月末安値と10月21日安値1620ドル近辺で二番底をつけ、10月高値1740ドル近辺を上抜けるとダブルボトム完成で一段高の展開へ、との淡い期待も抱きながらの反発局面は一応継続中と見ることも可能ながら、流れとしては反発局面腰折れとともに1620ドルの底割れ警戒感もやや強まる状況にもなってきたかもしれません。
FRBのタカ派姿勢が依然強く、11月FOMC後にも12月の0.75%利上げ観測が再び強まるようなことがあれば、底割れリスクは一段と強まる可能性も。
そうなった場合には、10月高値(1738.7)から10月安値(1621.1)までの値幅(117.6)を10月26日高値(1679.4)を起点にN計算値を適用すると1561.8ドル。
短期的には1600ドル割れが意識され、1500ドル台後半へ。
タカ派度合いがさらに強まるようなら、8月高値から9月安値までの下落幅(200)を10月高値を起点にN計算値を適用すると1538ドル程度。
利上げの終着点がなかなか見えないような状況となれば、中期的には1500ドル台半ばから前半までが意識される可能性も。
逆に、11月FOMC後にも1620ドルの底値を維持できたならミニ・二番底を形成する可能性もあり、その後の反発局面で10月26日高値(1679.4)を超えるとミニ・ダブルボトム完成となる可能性も。
そうなれば、ミニ・ダブルボトムの値幅(58.3)分さらに上昇すると1737.7ドル。
10月高値(1738.7)との攻防へと向かうことにもなり、これも超えると9月安値と10月安値とのダブルボトム完成へ。
中期的には1800ドル台回復へと向かう可能性も高まることにもなりそうです。
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