米10月CPI鈍化をきっかけに、ドル高の巻戻しとともに今年の下落トレンドからは抜け出した可能性が高まるNY金。
下落トレンド脱出後の流れを確立し、それなりの反発局面形成へと向かう為の当面の攻防ラインは以下のとおり。
1)1794.2ドル近辺・・・3月高値から11月安値までの38.2%戻し
2)1800ドルの大台・・・心理的節目
3)1807ドル近辺・・・200日移動平均線
4)1850ドル近辺・・・トリプルボトムの値幅分上昇した場合の目安水準、3月高値から11月安値までの半値戻し(1848.6)
5)1900ドル近辺・・・3月高値から11月安値までの61.8%戻し(1902.9)
やや行き過ぎの感もあった反発局面は、底打ちして4日めに3月高値から8ヵ月続いた抵抗線を上抜け、9日めには当面の攻防ライン第一関門目前まで上昇。
しかし、この第一関門、3月高値から11月安値までの38.2%戻し(1794.2)近辺ではしっかり上値を押さえられたNY金は上ヒゲをの残しての反落。
第一関門突破が簡単ではない可能性も示唆し、再トライには若干の時間も必要となるかもしれないような展開にも。
再トライに向けては、月末月初の重要指標ウィークまで、一定の水準を維持して下げ渋ることも重要ポイントになりそうです。
短期的な下値サポート候補としては、
1)1750ドル近辺・・・現状水準、11月安値から高値までの23.6%戻し(1750.9)
2)1738.7ドル・・・10月高値でトリプルボトムのネックライン
3)1720ドル台・・・一目均衡表の雲の上限(1723.4)、11月安値から高値までの38.2%戻し(1725.5)
4)1717.6ドル・・・90日移動平均線
5)1705.1ドル・・・11月安値から高値までの半値戻し、一目均衡表の基準線(1705.1)
抵抗線候補よりも狭いレンジに多数のサポート候補が集中し、比較的底堅い展開も想定されやすいものの、12月FOMCででの0.75%利上げ見通しが再び強まるようだと、反発基調腰折れが鮮明となり、4)、5)辺りも怪しくなるかもしれません。
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