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中期トリプルボトム崩れでダブルトップ完成、正念場のNY金

中期トリプルボトム崩れでダブルトップ完成、正念場のNY金

米8月CPIが予想されたほど鈍化せず、コアCPIは再加速の兆しとなったことを受けて9月FOMCでの1%利上げ観測が急浮上。発表当日の13日に1200ドル超、3.9%の急落となったNYダウ程ではないものの、NY金も15日にかけて1700ドル割れへと急落。週末のミシガン大消費者信頼感指数の回復基調とインフレ期待の低下を受けて1680ドル台を回復して週を終えたものの、安値では一時1660ドル付近まで下落して2020年4月上旬以来、2年5ヵ月ぶりの安値を記録。

結果的に2021年3月と8月、今年7月安値の1670ドル台を下ヒゲで下抜け。週末終値水準でも2020年3月安値から8月最高値までの61.8%戻し(1694.7)を下回り、中期的にはトリプルボトム崩れの形に。
と同時に2020年8月最高値と2022年3月高値(2078.8)で構成する中期ダブルトップのネックライン(1673.3)も下抜けてダブルトップ完成。
厳密には週足でも日足でもネックライン超を回復して終えており、一時的な行き過ぎとしてやり過ごす可能性も残るものの、そうならなければ中期トレンドが大きく崩れ始める可能性も高まることに。

大幅利上げ見通しの織り込み不足だったことが露呈し、中期重要水準との攻防状態が佳境を迎えた格好にも。
とりあえあずは9月FOMCで0.75%利上げにとどまらない場合、ターミナルレートが4%を大きく超えて2023年も利上げが続くなど想定以上にタカ派的なドットチャートとなった場合などには、ダブルトップ完成後の流れが加速する展開も余儀なくされるかもしれません。

そうなった場合、
短中期的に意識されうる下値目安としては、
76.4%戻し(1601.5)近辺、1600ドル付近まで。

今年3月高値以降の下降チャネル継続が止まらない場合、
N計算値を適用した場合の最大下落メド=1424.2ドル(2078.8-1678.4=400.4、1824.6-400.4=1424.2)、2020年3月安値1450ドル近辺も。

中長期的に見てダブルトップ完成後の流れが延々と続いた場合、
ダブルトップからの最大下落メド=1270ドル(2070-1670=400、1670-400=1270)、中長期上昇局面の起点付近、2019年5月安値(1267.3)など、中長期的には1300ドル割れを試す場面が訪れる可能性も、否定はできません。

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