9月FOMCでの0.75%利上げは想定どおり、年末までの利上げ見通しも想定の範囲内。ただし2023年にも追加利上げで最終的には4.625%までの利上げ、利下げフェーズ開始は2024年以降。
過去の実績からもFOMC見通しどおりとなる可能性は極めて低いものの、現時点でのFOMCメンバーの見通しと市場の思惑との乖離がそのままFOMC後のマーケットに反映。長期金利上昇とドル高、株安の流れとなり、金への売り圧力も一段回強まったような格好にも。
中期ダブルトップ完成後の正念場の状態から下方ブレイクし、さらに一段水準を切り下げる形となったNY金。
短中期的に意識される下値目安としては、
2020年3月安値から8月最高値までの76.4%戻し(1601.5)近辺、1600ドル付近までを目指す確率は格段にアップ。
今年3月高値以降の下降チャネルがしばらく継続すると仮定した場合、
N計算値を適用した場合の最大下落メド=1424.2ドル(2078.8-1678.4=400.4、1824.6-400.4=1424.2)、
来年の追加利上げ見通し確度が高まるような状況、あるいはさらなるタカ派見通し台頭などの場合には。2020年3月安値1450ドル近辺も。
さらに来年以降に向けての利上げ見通しや、その先の利下げメドがなかなか立たないなど、先行き不透明感が続くなどした場合には、
ダブルトップ完成後の流れが一段と続く可能性も高まり、
ダブルトップからの最大下落メド=1270ドル(2070-1670=400、1670-400=1270)、中長期上昇局面の起点付近、2019年5月安値(1267.3)など、中長期的には1300ドル割れを試す場面が訪れる可能性も。
なお、短期的には8月高値を起点に短期下降チャネルを形成中。下限ラインでサポートされた現状、いったんは1600ドル台後半のレンジで反発局面を形成するような展開にも。
その際に61.8%戻し(1694.7)から1700ドルの大台回復できなければ、短中期下値目安となる1600ドル付近を目指す流れ再開へ。
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