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2度めの中期ダブルトップ完成トライのNY金、いったんは反発も

2度めの中期ダブルトップ完成トライのNY金、いったんは反発も

中期ダブルトップ完成(=中期トリプルボトム崩れ)をかけた重要水準での攻防が続くNY金。
7月安値(1678.4)で反発して以来、1ヵ月ぶりに中期重要水準トライとなったNY金は今週、米株とともに下落基調が続いて一時1700ドルの大台割れ。
しかし、中期重要水準手前で2020年3月安値(1450.9)から2020年8月最高値(2089.2)までの61.8%戻し(1694.7)にもサポートされる形となって週末には反発。

2度めの中期ダブルトップ完成トライと、1回めの中期トリプルボトム崩れトライにはいったん失敗。
中期的な主要レンジとなっている61.8%戻しから38.2%戻し(1845.4)までの水準、概ね1700ドル台での保ち合いレンジに押し返される格好となりました。

ジャクソンホール以降の大幅利上げ継続と高金利長期化観測による軟調な展開も、週末の雇用統計が強過ぎなかったことで9月FOMCでの0.75%利上げ確率も若干低下したことにもサポートされたようです。
ただし、強弱混在の米経済指標結果に一喜一憂する状況は続き、インフレ指標や関連指標結果への注目度も一段と増す状態にも。
20-21日FOMCまでの指標結果とその結果を受けての利上げ見通しへの思惑、そしてFOMCでの利上げ幅、FOMCでの今後のFF金利と経済見通しによって、さらに振れ幅が拡大するような展開も想定されそうです。

今年3月高値を起点とする中期下降チャネルを明確に抜け出さない限り、NY金の軟調な展開は続くことになり、現状の主要保ち合いレンジ1700ドル台も維持できなくなる可能性も高まります。
大幅利上げ継続に向けた強気見通し優勢の状態が続けば、ますは76.4%戻し(1601.5)を下限として61.8%が上限に、概ね1600ドル台へと主要レンジを下方シフトするような展開も想定されそうです。強気見通しがさらに長期化するようなら、中期的には主要レンジを1600ドル割れへとさらに下方シフトするような展開もありうるかもしれません。

とりあえず9月FOMCが年末に向けての利上げ見通しを左右するように、1700ドルから1670ドル台の中期重要水準維持をかけた9月の攻防結果が、NY金の年末にかけての相場見通しを左右することにもなりそうです。

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