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インフレと大幅利上げ収束メド立たず、NY金は再び1670ドル割れ

インフレと大幅利上げ収束メド立たず、NY金は再び1670ドル割れ

9月末に1622.2ドルの今年安値をつけて反発基調となっていたNY金は、今年高値3月の2078.8ドルを起点とする上値抵抗線にしっかり上値を押さえられて反落。
一目均衡表の雲の下限手前、1738.7ドルが10月高値となって折り返すと転換線や基準線も下抜けて三役逆転の弱気相場へと押し返された格好に。
インフレ高止まりが続いて収束の兆しが見られない状況が続き、大幅利上げ観測も収束方向へと向かいつつあった状況から再び不透明感も増しつつあり、米株の底入れメドが立たないのと同様に、NY金の底入れも先送りの様相にも。

2020年8月の過去最高値と2022年3月高値とで構成する中長期ダブルトップのネックライン2021年3月安値(1673.3)や2021年8月安値、2022年7月安値なども集中する1670ドル台の重要水準を9月末に一度下抜けながらも切り返し、しかし反発にも失敗して再び重要水準を下抜け。

3月高値を起点とする中期下降チャネルは8ヵ月めに突入。
インフレと大幅利上げフェーズの収束メドがもう少し明確に見通せる状態となるまでは、この中期下降チャネル内での推移が続く可能性は高そうです。

当面の下値目安・攻防ラインとしては、
1)1620ドル・・・9月安値(1622.2)近辺までで下げ渋って二番底をつける形となるかどうか。
2)1600ドル・・・月足一目均衡表の雲の下限(1606.8)を割れると日足・週足・月足全て三役逆転となる最後の砦。2020年3月安値から8月最高値までの76.4%戻し(1601.5)も重要な節目に。

1600ドルの大台を維持できない場合には、
8月高値(1824.6)-9月安値(1622.2)=202.4ドル、10月高値(1738.7)-202.4=1536.3ドル、
最高値に向けての急騰前安値、2018年安値(1167.1)から2020年8月最高値までの61.8%戻し=1519.3ドル、
1500ドル台前半が意識される可能性も。

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