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下値警戒感を耐えたNY金、今年後半の高安半値戻しで年末へ

下値警戒感を耐えたNY金、今年後半の高安半値戻しで年末へ

今年後半の高値と安値を起点に三角保ち合いを形成し、その先端部分への到達と今年最後のFOMCを同時に迎えたNY金。
ブレイク必至とも言える状況で、金融政策正常化に向けて舵を切る節目のFOMCとなることも想定されていたことから、年内最後で最大の下値警戒感となることも想定されました。
11月末から12月中旬にかけての4回の雲のねじれも、警戒感を増幅させる要因の一つにも。

結果的に想定どおりのテーパリング終了時期前倒しと、今後の利上げ見通しでは2022年に3回と、若干のタカ派傾斜。
それでも直前まで軟調推移が続いたNY金はFOMC直後に1750ドル台までの小幅急落で折り返し、この週末にかけて1800ドル台まで反発。
イベント通過で材料出尽くしのアク抜けという面と、インフレ動向などを含めてFRBの見通しどおりには進まないとの思惑、さらにはオミクロン株の影響などコロナ動向への不透明感も残る状況、あるいは単にドル安への反応など、複数の要因が入り混じっての乱高下、という展開にも。

今年後半の高安を起点とした三角保合いの頂点部分を一時下方ブレイクし、薄くなった雲の下限も割れて下方向へ、と向かいかけた流れが巻き戻されると今度は上方ブレイクへ。
そして雲の中へと潜り込み、雲の上限超えには失敗。
結果的に、今年最後の下値警戒感をなんとか耐え、今年後半の高値と安値の半値戻し(1798.6)近辺に収束した状態。

年末に向けては50%から61.8%ラインまで、1800-1830ドル近辺へと保ち合いレンジを一段切り上げることができるか、あるいはこれまでの38.2%から50%まで、1770-1800ドルのレンジへと押し戻されるのか、という状況に。
年明けに向けては三角保ち合い崩れから、今年後半の価格中央値、1800ドルが意識されるレンジで新たな保ち合い形成からのスタート、ということにもなりそうです。
そしてFRBの利上げ見通しのブレ具合にも合わせ、上下に振られる展開も予想されそうです。

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