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FOMC通過とスタグフレーション懸念でNY金は底打ちへ

FOMC通過とスタグフレーション懸念でNY金は底打ちへ

想定どおり0.75%利上げとなった7月FOMC、次回見通しは「データ次第」。インフレ収束見通しも不明なら、大幅利上げ継続に伴う景気後退への影響も不明、と言わんばかりのパウエルFRB議長発言を都合良く解釈した市場はハト派化への思惑が強まり、ドル安と株高の流れが強まり、NY金も反発基調へ。その翌日には米4-6月期GDP速報が2四半期連続マイナス成長となってリセッション。ハト派化への思惑を強める形となってドル安株高に金高の流れもサポート。週末のPCEインフレ高止まりも一時的な(ドルの)反発(株・金は調整)にとどまり、FOMC後の流れは変わらず。

結果的にNY金は中期重要水準1690ドル近辺でしっかり反発。中期ダブルトップ完成を回避し、逆に2021年以降1670ドル台で3度めの底打ち・反発となって中期トリプルボトムの可能性を残す形にも。少なくとも短期的には1回めの底打ちトライには成功した格好に。

水準的には、2020年3月安値から8月の最高値までの61.8%戻し(1694.7)付近でしっかり反発した形となり、この水準が中期的に強めのサポートとして機能した格好にも。

ただし、短中期的には今年3月高値から7月安値までの23.6%戻し(1772.9)を達成した状態ながら、3月以降の右肩下がりの抵抗線との攻防状態に。
これを突破して一目均衡表の雲の上抜け、もしくは今年の高安の38.2%戻し(1831.4)辺りまで戻すことができれば、上値トライはともかくとして、当面の底打ちの確度はかなりアップすることにはなりそうです。

年後半にかけて、インフレのピークアウトが確認されて利上げ幅も徐々に縮小し、利上げフェーズのピーク見通し、さらには利下げ見通しへの思惑が徐々に明確化するようになれば、NY金の底堅さが増すことにも。

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