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短期ダブルボトム崩れ、NY金は中期ダブルトップ形成トライへ?

短期ダブルボトム崩れ、NY金は中期ダブルトップ形成トライへ?

2021年にNY金は3月安値(1673.3)と8月安値(1677.9)とでダブボトムの可能性を残し、そのネックライン2021年6月高値(1919.2)を2022年序盤に上抜けて中期ダブルボトムを完成。そして今年3月高値で2078.8ドルまで上昇。ダブボトムの値幅(1919.2-1677.9=241.3)分上昇した場合の水準(1919.2+241.3=2160.5)には少し届かなかったものの、ダブボトムの倍返しをほぼ達成。

今年5月16日安値で1785.0ドルまで下落したNY金は6月13日には1882.5ドルまで反発。その後反落すると7月1日安値で1783.4ドルまで下落。ただし、日足レベルでは1800ドル台を回復し、下ヒゲを残す形で終えていたことから、短期的にはいったん底打ちを想定させるような動きにもなりました。
さらに反発基調が続き、6月13日高値(1882.5)を上抜けることができたなら短期ダブルボトム完成。そうなった場合にはダブボトムの値幅(1882.5-1785.0=97.5)分さらに上昇すると(1882.5+97.5=1980)仮定すれば、いずれ1900ドル台後半から2000ドル付近までを目指すような展開にも、との想定もできました。

しかし、淡い期待は翌週あっさりと崩れることに。
連休明けとなった週初に1800ドルを割れると6日までに1730ドル台まで一段安。20年ぶりユーロ安となってパリティ割れも意識されるユーロドルの急落にも追随する形にもなり、NY金は週末に一時1720ドル台まで下落する場面も。

この週末の雇用統計が好結果となったこともあり、次週の米6月CPIでインフレ鈍化の兆しが見られなければ、大幅利上げ継続を正当化することにもなり、ドル高の流れもさらに推進することにもつながりそうです。
この場合、短期的に底割れ状態のNY金は、4月高値(2003.0)から5月安値(1785.0)までの値幅(218)分、6月高値(1882.5)を起点にさらに下落すると仮定すると1882.5-218=1664.5ドル。
2021年安値圏1670ドル台まで下落する可能性を否定することは難しそうです。

過去最高値となった2020年8月高値(2089.2)と今年3月高値(2078.8)とで構成するダブボトムのネックライン(1670ドル台)との攻防がこの夏、本格化するかもしれません。

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