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N計算値到達で短期上昇局面一服、NY金は調整局面入りも

N計算値到達で短期上昇局面一服、NY金は調整局面入りも

NY金は8月9日安値(1677.9)から9月3日高値(1836.9)まで、159.0ドルの上昇局面を形成して反落。
その後は9月29日に1721.1ドルの安値をつけて反発していました。
N計算値を適用すると、9月29日安値から159.0ドル上昇した場合の水準=1880.1ドル。
そして今週、11月16日高値で1879.5ドルまで上昇。
週足一目均衡表の雲の上限(1880.5)もちょうど抵抗線となった格好ながら、ほぼN計算値を達成して反落の兆候。

ここまでインフレ高止まりによる景気への悪影響などもリスク要因となっての利上げ先送り観測、さらに行き過ぎた高インフレ懸念から純粋にインフレヘッジとしての金買いの一面もサポート要因に加わってNY金を下支え、反発要因にもなってきました。
しかし今週、インフレ高止まりでも小売売上高や鉱工業生産、製造業景況感なども予想外に好調となり、週末には複数のFRB高官からテーパリング加速と早期利上げ準備への思惑などが示唆され、ドル高の勢いが強まってNY金は急反落。

短期的には調整局面入りの可能性も高まる状況にもなってきたようです。
12月FOMCに向けてテーパリング早期終了観測が強まるようなら、早期利上げ観測にもつながり、週足一目の雲の下限(1800ドル前後)から1770ドル辺りまでが下値サポートとして意識されるような展開にもなるかもしれません。

中期的には、早期利上げ観測台頭でもインフレヘッジの金買いも共存して1700ドル前後までの下落にとどまるようなら、3月安値と8月安値で形成するダブボトムも意識され、1680ドル近辺からネックラインとなる6月高値1920ドル近辺まで、240ドル程度のレンジで保ち合い形成となる可能性もありそうです。
来年のいつか、このレンジを維持したまま実際に利上げフェーズを迎えた場合、その後は利上げ終了時期が意識され始めることにもなります。

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