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インフレ高止まり長期化の様相、NY金の保ち合いも長期化へ

インフレ高止まり長期化の様相、NY金の保ち合いも長期化へ

週末の米9月PCEインフレも前年比+4.4%台、コアPCEでも+3.6%台での高止まり。FRBインフレ目標、前年比+2%前後を大きく上回る状態での推移が続きます。
供給制約によるコスト上昇、エネルギー価格上昇に伴う高インフレは一時的、とのFRBの見方もかれこれ半年。
あいまいな見通しのままインフレ高止まりが続くと、「来年には収束」するだろうと、これもあいまいな収束見通しのままテーパリングは規定路線としても、そのうち利上げも意識せざるを得ない状況へと警戒感も高まりそうです。

雇用回復と景気回復に連れての良いインフレ高騰なら、利上げによる引き締めも効果的に作用するものと想定されるのに対し、現状の供給制約などの悪いインフレ高騰状態が続き、これを沈静化するための利上げに踏み切らざるを得ない状況となれば、市場への悪影響も想定されて逆効果の面も。
利上げでは供給制約解消には至らない、だから利上げには意味がない、よって利上げは時期尚早、とのパウエルFRB議長の主張ももっとも。

ただし、既にインフレ高騰で景気回復基調には一部陰りも見られ、スタグフレーションへの警戒感も漂い始め、先行き不透明感も交錯するような状況にも。
とりあえずはインフレ動向を注視せざるを得ない状況がもうしばらく続くことにもなりそうです。
それに伴い。NY金の保ち合い傾向も長期化へと向かう可能性も否定できません。

今年夏以降、三角保合いを形成するNY金は、今週も一時的に上抜けながら、またしても失敗。
NY金は昨年春以降、中長期的にも三角保ち合いを形成しています。
コロナショック時の安値(1450.9)とその後8月の過去最高値(2089.2)を起点に、下値を切り上げて上値も切り下げ。足下では半値戻し(1770.1)付近に収束し、年内いっぱいはこの保ち合いが続いてもおかしくはなさそうな状況とも言えそうです。

テーパリングがスタートして年明け、インフレ動向を注視しながら利上げ見通し具体化に連れ、徐々に方向感が定まる可能性もありそうです。
とりあえず年末にかけては、2020年3月安値から8月最高値までの半値戻し(1770.1)近辺での推移が続き、保ち合い崩れとなった場合でも、年明けしばらくは61.8%戻し(1694.7)近辺から、38.2%戻し(1845.3)近辺までが主要レンジとなる可能性もありそうです。

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