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短期的にはレンジ上方シフトのNY金、中期的には最高値更新も

短期的にはレンジ上方シフトのNY金、中期的には最高値更新も

地政学リスクで急騰した短期的な流れは巻き戻され、若干落ち着きも取り戻したNY金。米FRBの利上げ開始と今後の利上げペース加速観測にも、その根本的な要因がインフレ高騰。金利上昇に伴う売り圧力はインフレヘッジの金買い圧力によって相殺され、むしろ急速な利上げによる景気に与えるダメージも警戒されてサポートされる状態にも。

そんな状況から、NY金は年初から水準を切り上げてきた流れから一時的には急騰、急反落をはさみながらも、レンジ上方シフトの流れは継続中。
2020年8月の過去最高値(2089.2)から、2021年3月安値(1673.3)までのの下落幅に対する23.6%戻し(1771.5)から38.2%戻し(1832.2)までのレンジが、長らく主要レンジとなってきましたが、今年2月以降の上昇局面でレンジ上方シフト・トライ。
38.2%ラインを突破すると、50%戻し、61.8%戻し、さらには76.4%戻しも次々と上抜けて、あわや100%戻しも、という瞬間もありましたが、多少落ち着きを取り戻しそうな現状では、61.8%戻し(1930.3)から76.4%戻し(1991.0)が次の主要レンジとなるかどうか、という状態に。

この水準が主要レンジとなれば、2021年6月高値(1919.2)を完全に上回る状態となり、中期的にはダブルボトム完成でさらなる上値トライのチャンスをうかがう可能性も拡大。
ダブルボトムの値幅(約240ドル)分、さらに上昇した場合の水準=2160ドル台。
中期的には、過去最高値更新をうかがう場面も訪れるかもしれません。

ただし、2020年8月の過去最高値を更新できないまま、地政学リスクとインフレ緩和のメドがたち、反落への流れが強まるような展開となった場合、今度はレンジ下方シフトの流れから、長期的にはダブルトップ形成への警戒感も高まる事態も想定しておくべきかもしれません。

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