本日の金相場プラチナ相場

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ダブルボトムで底打ちか、底割れか、NYプラチナの攻防

ダブルボトムで底打ちか、底割れか、NYプラチナの攻防

半導体不足が自動車産業回復基調の足枷となり、米金融政策正常化に向けた方針転換睨みでドル高傾向となりやすい地合いから金価格を含む商品価格の軟調推移にも連れ、この夏場には南ア政局絡みの暴動やパンデミック対応に伴う規制などから南アランドの下落基調も加勢。プラチナへの逆風は強まり続け、NYプラチナ価格の軟調推移も急速に進行してきました。

次週、ジャクソンホールのシンポジウムではパウエルFRB議長の講演も予定され、タカ派ムードも強まりつつあるFOMC情勢を背景に、目先の経済見通しに加えてテーパリング見通し、もしくは開始予定など何らかの発言も期待(警戒)されます。

やはり夏場に急落を経験しながらも一定の反発状態で重要な節目を迎えるNY金とともに、NYプラチナも今後の行方を左右しかねない、重要な局面を迎えている可能性もありそうです。

8月9日には今年安値を更新し、一時954.0ドルまで下落したNYプラチナはその後の反発局面で8月13日に1029.2ドルまで上昇。その前後では1030ドル超えを何度も試しながらも失敗、反落した流れで19日安値で956.0ドルまで再び下落。
こじんまりと、しかし綺麗なダブルボトム(候補)を形成してこの週末には990ドル台まで反発。

次週は1000ドルの大台回復トライを経て、ジャクソンホール待ちへ。大台回復に成功し、さらにダブルボトム完成となるようなら、さらなる一定の反発局面継続へと向かう可能性も高まりそうです。
目標水準は、ダブルボトムのネックライン1029.2ドルを起点にダブルボトムの値幅75.2ドル分上昇した場合の水準=1104.4ドル。
反発基調継続の場合には、一目均衡表雲の下限付近が次の攻防ポイントにもなりそうです。

大台回復に失敗し、さらにダブルボトム崩れとなるようなら、さらに一段と下値を切り下げる展開が待ち構えます。
この場合の目標水準は、7月高値(1145.2)から8月9日安値までの下落幅=191.2ドル。
8月13日高値(1029.2)を基点に191.2ドル分下落した場合の水準=838.0ドル。
軟調推移が止まらない場合、昨年11月以降の上げ幅全てを帳消しとし、11月安値838.2ドル付近を目指す流れとなる可能性もありそうです。

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