7月末FOMCでは既定路線の現状維持。今後のテーパリングに向けた協議継続見通しとインフレ一時的との見方も維持、そして将来の利上げについては当面先、との見方も想定どおりとも思われたものの、ややハト派的と見る向きもあった様子で一時的にはドル安急進となってNY金は急騰。ただし、この流れも2日と続かず週末には半分巻き戻されてどっちつかずの状態にも。
FOMC後の急騰局面では200日移動平均線(1823.8)と6月1日高値から6月29日安値までの半値戻し(1834.7)を上抜け、その高安を起点とする三角保ち合いも上放れ。
しかし、一目均衡表の雲の上限(1837.0)に上値を押さえられ、翌日には上抜けたばかりの節目を全て下抜けて雲の下限(1821.2)も下抜け。
雲のねじれと雇用統計を目前に控えたタイミングで複数の重要な節目上抜けに失敗した形となり、雲のねじれと雇用統計のタイミングではそれまでに形成されたトレンドの反転も、との予想も立ち難い状況にもなってきました。
強いてチャート形状から想定可能なパターンとしては、50%ラインで2度上値を押さえられた現状から、このまま次週にかけても軟調な流れとなり、雇用統計の好結果を受けて一段安へと向かうようなら、ダブルトップを形成しての一段安が警戒されることにもなりそうです。
この場合、三角保ち合い下放れ、という形にもなると同時に雲のねじれ付近でゆるやかな上昇トレンドが反転、という展開にもなりそうです。
しかし、雇用統計が予想外に低調なら、一定の上昇局面形成へ。
この場合には、200日線上抜けや三角保ち合い上放れ、雲のねじれで上昇トレンド加速へ、50%ラインや雲の上限など複数の重要な節目を上抜けて一段高へ、という可能性も残されます。
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