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真夏の攻防で急落のNY金、中期的には1700ドル割れか1900ドルも

真夏の攻防で急落のNY金、中期的には1700ドル割れか1900ドルも

6月高値と安値の半値戻し、その上下2点を起点とした三角保ち合いの頂点付近、それに雲のねじれ付近も重なる重要なタイミングで迎えることになった米7月雇用統計。
トレンド転換も警戒された真夏の攻防ポイントでは、急落となったNY金。
想定以上の好結果となった雇用統計は労働市場の回復基調加速を示し、FOMCで勢力を強めるタカ派陣営の強力なサポートとなり、テーパリング開始の前倒しを支持する材料ということにもなりそうです。

今回の急落で1760ドル近辺まで急落したNY金は、6月末安値(1750.1)とでダブルボトムを形成する可能性、6月18日安値(1761.2)も合わせて逆三尊形成への可能性も示唆する形にもなり、いったん下げ止まるにも都合の良さそうな水準にも達してきました。
この水準で下げ止まることになれば、1750ドルから1840ドル近辺までのレンジのどこかで新たな保ち合いを形成しながら、今後のFOMC動向などによってテーパリングのスケジュールと2023年にも予想される利上げ開始見通しなどを確認していくことにもなりそうです。

そして、よりタカ派材料などが加わって早期利上げ観測が台頭するようであれば一段安へ、逆に足下でのデルタ株による感染再拡大などが労働市場回復への想定外の阻害要因となるようだと保ち合いから多少の反発局面形成へも。

前者の勢いが強まり、いずれ1750ドルの安値圏を下回ることになれば、
6月高値から安値までの下落幅=1919.2-1750.1=169.1ドル、7月末高値を起点に169.1ドル下落した場合の水準=1837.5-169.1=1668.4ドル。
後者の場合で中期保ち合い上抜けとなってダブルボトム、もしくは逆三尊完成となれば、
保ち合い値幅=1837.5-1750.1=87.4ドル、7月末高値からさらに87.4ドル上昇した場合の水準=1837.5+87.4=1924.9ドル。

労働市場の順調な回復を背景に米金融政策がタカ派寄りに傾斜していくことになれば、NY金は中期的に1700ドル割れを試しに行く展開も予想されそうです。
逆に回復基調が想定外に遅延し、金融政策のハト派傾斜が余儀なくされるようなら、NY金は中期的には1840ドル近辺までのレンジで保ち合いを形成し、場合によっては保ち合い上抜けとなって一時1900ドル近辺再トライへと向かうような展開も、ないとは言えません。

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