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5月後半も堅調持続?なら雇用統計の6月4日がNY金の要注意日

5月後半も堅調持続?なら雇用統計の6月4日がNY金の要注意日

米4月雇用統計の大幅下振れの次は4月消費者物価の大幅上振れ。「インフレ上昇は一時的」と理解しながらも局面的には米10年債利回りが急騰し、テーパリング前倒し観測もチラついて米株は急落、ドル高の流れにも押されてNY金も1830ドル台から1820ドル台へと反落。週末には持ち直したものの、1830-40ドル台で上値を押さえられる状態が続き、頭打ち感も。

5月後半に向けて、NY金は重要な攻防ラインに差し掛かってきたかもしれません。
1670ドル台の今年安値を3月に2度つけてダブルボトムを形成し、4月からはきれいな上昇チャネルを形成しての堅調推移が続きます。
3月18日高値1754.2ドルがダブルボトムのネックラインとなり、値幅は最大で1754.2-1673.3=80.9ドル。
ネックラインから80.9ドル上昇した場合の水準は、1754.2+80.9=1835.1ドル。
ちょうど現状水準に相当し、今年高値から安値までの61.8%戻し(1852.0)には惜しくも届かず反落へ、といった展開もやむなしの状況のようにも見えます。

しかし、テーパリング観測が再燃しない状態がもう少し続くなら、上昇チャネルを維持した堅調推移が5月後半にかけてもう少し続く可能性も否定できません。
現状の1840ドル台を超えて年初来の61.8%戻しを突破できたなら、昨年8月最高値から今年安値までの半値戻し(1881.3)が意識され、その先には1900ドルの大台も見えてくるような展開もありうるかもしれません。

ただし、5月後半も堅調推移が続いた場合、上昇チャネル継続長期化とともに反落警戒感も高まることになります。
6月2日から3日にかけては雲のねじれも発生。今年2月上旬の雲のねじれ付近では反発局面が頭打ちとなって反落し、3月1-2日には戻り高値からの急反落で1800ドル割れから1700ドル割れへ、3月9-15日にかけて2回続けて発生した雲のねじれ付近では、今年安値をつけて反発し、ダブルボトムのネックラインをつけて反落へ。
今年、雲のねじれ付近では毎回、トレンド転換点となったり、重要な節目を形成してきました。

5月後半も堅調持続の場合、日柄的には5月雇用統計の6月4日は要注意日となるかもしれません。

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