賛否両論ありながらも、ほとんどが無観客開催となろうとも、陽性判定で無念の出場辞退となる選手が少々出ようとも、晴れの日にもかかわらず雲がモクモクと出現してブルーインパルスの五輪マークの飛行機雲がよく見えなくなろうとも、運営関係者の相次ぐ不祥事による辞任・解任ドミノにもめげず、そろそろ時効?と勘違いでもしたのか功労者としてポスト新設とか意味不明の報道が聞かれようとも、マスクなしでの開会式参加も暗黙の了解で、とにもかくにも既定路線の東京五輪は開催。
ご祝儀相場となった訳でもないとは思われるものの、週末の米株市場は主要指数が揃って過去最高値更新とリスクオン相場の様相に。
米国内ではワクチン接種がほぼ限界水準まで拡大し、規制解除が拡大して景気回復基調もかなり進行しつつあるものの、金融政策正常化に向けた流れは依然スローペース維持の見通し。
金市場にとってはプラス材料とマイナス材料混在の状況となり、いずれはマイナス材料優勢となる見通しが重石となって中立からやや軟調気味の推移が続きます。
月末のFOMCと月初の雇用統計を控え、日柄的にはある程度のトレンド転換的な動きも警戒される時期を迎えることになります。
8月第1週、4日から5日にかけて日足・一目均衡表の雲のねじれが発生するNY金は、6日の雇用統計前後に方向転換、といった展開も予想されます。
6月1日高値から月末安値まで大きく水準を切り下げ、いったんは下げ止まった状態となり、6月下落幅の半値戻し(1834.7)を超えてさらに反発基調が続くようなら、次の転換ポイントでは急反落の展開も警戒されたところですが、ここまでは半値戻しで上値を押さえられて中途半端に軟調推移。
次の展開を予想し難い、微妙な流れにもなってきました。
デルタ株による感染再拡大などが順調な回復見通しに水を差し、緩和政策長期化への説得力が増し、今年高値圏にあるドルインデックスが伸び悩めば一定のドル安基調が進行する可能性も想定されることなどから、雇用統計が期待外れの結果となった場合には、NY金にも一定の反発余地が生まれる可能性もあるかもしれません。
過去、雲の下方でねじれを迎えた場合には反発へと方向転換し、雲の上方でねじれを迎えた場合には反落へと方向転換してきたNY金は、今度のねじれではこのまま行けば雲の少し下方でそのタイミングを迎えることとなり、パターン的には多少の反発局面を形成することになってもおかしくはありません。
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