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半値戻しと7月雇用統計:夏場のNY金攻防ポイント

半値戻しと7月雇用統計:夏場のNY金攻防ポイント

日足・一目均衡表の雲の下限(1798.3)付近では、もう少し苦戦して上げ渋る展開も予想されましたが、転換線(1784.8)や90日移動平均線(1791.8)、20日移動平均線(1799.4)なども集中する微妙な水準をあっさりと上抜けて雲の中に潜り込み、三役逆転状態からも抜け出す形に。
早期テーパリングも意識されたタカ派観測がやや後退し、米10年債利回りの低下基調も続き、米株主要3指数が揃って最高値更新となる状況にも連れ、緩和継続を好感する形でNY金もサポートされる状況となりました。

この週末には、6月高値(1919.2)から6月安値(1750.1)までの38.2%戻し(1814.7)付近に位置し、何度かこれを超えて1820ドル付近まで上値を伸ばす状況。
警戒感もあった抵抗水準を突破しての地合い好転にも伴い、もう少し上値を試すような展開も予想できそうです。

基準線(1831.2)から6月高安の半値戻し(1834.7)付近が、今後の展開に向けての重要な攻防ポイントとなるかもしれません。
この水準を突破できたなら、61.8%戻し(1854.6)も目前となり、さらには雲の上抜けも意識されるような展開にも発展しかねません。

夏場にかけてそんな楽観シナリオどおりの展開となった場合には、必然的に雲のねじれが意識されることにもなります。
過去2回、しっかりと流れが反転してきた雲のねじれは次回、8月4-5日。
7月末FOMCもテーパリングへの警戒感が高まらずに通過した場合、翌8月第1週の週末、8日には新月となる絶妙な日柄で迎える7月雇用統計は8月6日。
このタイミングでポジティブ・サプライズな結果が飛び出すようだと、上値トライを終えて急反落へ。そんな展開も楽観シナリオの続編として、想定できそうです。

逆に目先の攻防で半値戻し(1834.7)を超えられない場合、雲の中での揉み合い、もしくは再び下限割れへと押し戻されるような展開もあり得るかもしれません。
夏場にかけてそんな悲観シナリオのような展開となった場合、8月第1週の7月雇用統計がネガティブな結果となれば、急反発へ。そんな展開も想定できなくもありません。

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