本日の金相場プラチナ相場

国内金価格・プラチナ価格とNY金相場・プラチナ相場、為替・ドル円相場のチャートとテクニカル情報を日々チェック。独自の相場観とデータ分析を元に相場動向を分析します。

雲の上から下へと急降下、FOMC後のNY金は週足三役好転から逆転へ

雲の上から下へと急降下、FOMC後のNY金は週足三役好転から逆転へ

インフレは一時的、2023年末までゼロ金利維持、緩和縮小への議論すら時期尚早。つい最近までのFOMCメンバ統一見解と見られていた状態から、緩和縮小に向けた議論開始については時間の問題だったにせよ、2023年末までに2回の利上げ見通しがFOMCメンバの予想中央値となったことはやや意外。
市場は予想以上にタカ派的との受け止め方でドル高とともにNY金は急落。

週足では雲の上限を上抜けて三役好転となったばかりの状態から、FOMC後にも上昇チャネルを維持しての上昇トレンド継続はやや難しい状況か、との予想を大きく上回る勢いでの急降下となり、複数のサポート候補をまとめて下抜け、雲の下限にギリギリ引っかかるような状態で週末を迎えています。

この1週間での下げ幅は100ドルを超え、コロナショックとなった昨年3月以来の急落局面を形成。
52週移動平均線(1850.9)、週足一目の転換線(1836.9)と基準線(1817.9)などを突き抜け、1800ドルの大台ラインでもサポートされず、3月末安値(1677.3)から6月高値(1919.2)の半値戻し(1798.3)もスルー、20週移動平均線(1791.3)も言わずもがな、週末NY終値では週足一目の雲の下限(1770.1)をわずかに下回る1769.0ドルで終了。

NY引け後には1761.2ドルまで下げて1763.9ドルへと小反発、実態としては雲の下限をしっかり割り込んで週明けを迎える状態となり、三役逆転。3月末安値から6月高値の61.8%戻し(1769.7)もわずかに下抜け。
なお、日足でも雲の上限を大きく上回る三役好転状態からの急落でこの週末には転換線、基準線、さらには雲の上限を突き抜けて遅行線もロウソク足を割り込み、週末安値では雲の下限(1759.8)をギリギリ割り込まずに終え、三役逆転を土壇場で回避。

やや下げ過ぎの感もある現状、重要水準で下げ止まるかどうかの微妙な状況で迎える週明け、日足でも週足でも雲の下限でサポートされる形となれば、いったん下げ止まって夏場に向けては日足でも週足でも、雲の中での推移となる展開も想定できそうです。

日足でも週足でも三役逆転となれば、一段安の展開が想定され、3月末安値から6月高値の76.4%戻し(1734.4)、さらには3月安値圏1670ドル台が意識される展開も余儀なくされそうです。

スポンサーリンク
 


短期上昇トレンド継続をかけた攻防状態で迎えるFOMC(6/13)
雲のねじれの雇用指標、急落のち急反発で要注意日を凌いだ?NY金(6/6)
過熱感解消できずに要注意日、NY金は雇用統計待ちへ(5/30)