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雲のねじれの雇用指標、急落のち急反発で要注意日を凌いだ?NY金

雲のねじれの雇用指標、急落のち急反発で要注意日を凌いだ?NY金

6月3日から4日にかけて発生した日足一目均衡表の雲のねじれはNY金の要注意日。
6月3日のADP全米雇用レポートで発表された5月の雇用者数は前月から97.8万人の大幅増。市場予想の1.5倍、4月の+65.4万人からも急増となるポジティブ・サプライズ。
雇用回復基調加速とテーパリング観測前倒しを連想させる結果に素直に反応した市場は金利上昇とドル高・金売りの流れが急速に進行。
1日には1月7日以来5ヵ月ぶり高値となる1919.2ドルまで上昇し、1900ドル台定着を図ろうかという勢いもあったNY金は急落。翌日の時間外には1855ドルまで下落、6月高値からは60ドル超水準を切り下げてようやく一服。
すると4日の米労働省発表の雇用統計では、5月雇用者数は前月比+55.9万人。市場予想を10万人程度下回り、4月ほどのネガティブ・サプライズとは言わないまでも、期待はずれ感が漂う微妙な結果。そして今回も市場は素直に反応、ドル円は前日上昇分を全戻し、雇用回復加速は認めると言わんばかりのNY金は前日急落分の半値戻しにとどめ、1900ドルの大台回復にも失敗。

それでも3月末以降の上昇チャネル上限から下限まで急落して急反発、という忙しい展開で要注意日を凌いだ?格好にも。
下値サポートとなったのは上昇チャネル下限ラインの他にも、200日移動平均線(1846.5)、今年高値から3月安値までの61.8%戻し(1852.0)なども。20日移動平均線(1871.8)も下抜けは下ヒゲのみにとどまり、終値ベースでは3日に下抜けた転換線(1887.4)を4日には上抜けて三役好転状態を回復。

また、週足でも1週間前に雲の上限を上抜けて三役好転。今週は後半の下ヒゲで雲の上限を割れたものの、終値では上限(1875.8)を再度上抜けて三役好転をキープ。
ひとまず日足一目均衡表の雲のねじれの要注意日で、ピークアウトしての下落トレンドスタートという展開は回避しそうな状況にも。

ただし、米雇用情勢の回復ペースが加速し始めているのも事実であり、テーパリング開始についての協議はいずれ始まることも既定路線。
目先の動向としては、1900ドルの抵抗感が続くようだと、上昇チャネル継続に向けては黄色信号。とりあえずは6月半ばのFOMCが次の要注意イベントに。

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