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年初来下落トレンド脱出のNY金は中期下落トレンド脱出の攻防へ

年初来下落トレンド脱出のNY金は中期下落トレンド脱出の攻防へ

NY金は今年安値となった1670ドル台を2度めにつけたのが3月31日。二番底をつけたその日に米10年債利回りは1年2ヵ月ぶり高水準となる1.74%台まで上昇。
長期金利上昇とドル高の流れが続き、NY金の軟調推移が続いた展開はここが転機となった可能性。
この日を境に米10年債利回りは伸び悩み、4月に入って2週間余り、1.6%割れへと低下してきました。
これに連れてドル高の流れもドル安基調へと反転、NY金も反発基調へと転換。

2週間余りかけ、NY金はここまで1780ドルへと上昇。
この間、年初からおよそ3ヵ月続いた下落基調のレジスタンスラインを上抜けて下落トレンドを脱出。そして一目均衡表の基準線、転換線を次々に上抜けて三役逆転状態からも脱出。さらに遅行線もローソク足を上抜けて二役好転。少しモタつきながらもダブルボトムを完成し、雲の下限も上抜け。
値幅的には年初の高値から3月安値の38.2%戻し(1783.8)を達成。

と同時に、昨年8月につけた最高値を起点とする下落トレンドのレジスタンスラインとの攻防状態に差し掛かってきました。
雲の中での攻防となり、先が見え難い状況も象徴しながらも、MACDゴールデンクロスを維持したままプラス圏を回復し、もう一段の堅調推移継続を示唆。
ダブルボトム完成後の上昇値幅として、最大では1754.2-1677.3=76.9ドル。
この場合の到達水準は1754.2+76.9=1831.1ドル。

年初からの下落幅の38.2%戻し達成した勢いで、最高値からの下落トレンド脱出にも成功できたなら、最高値からの下落幅の38.2%戻し(1832.2)も見えてきそうです。
90日移動平均線や雲の上限など、超えるべきハードルはまだまだ存在するものの、全ては米10年債利回りの今後の動向次第、かもしれません。

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