想定以上の好結果となった1週間前の米3月雇用統計の結果を受けての週、長期金利上昇とドル高の流れが一段と進行してNY金は反落へ、という展開も警戒されながらも結果はほぼ逆の展開に。
材料出尽くし感もあってか、それまでの流れも一服となって米長期金利は1.7%付近で上げ渋り、ドル高基調も調整の動きとなり、年初来の下落トレンドの抵抗線との攻防状態にあったNY金はそのままの流れを維持する形となって脱・下落トレンドに成功した格好に。
さらに上値を伸ばしたNY金は今週、3月18日高値1754.2ドルを上回ってダブルボトムを完成。
そのまま上値トライへの流れ加速へ?とも思われたのは一瞬、ネックラインを超えたその日、4月8日高値で1759.4ドルまで上昇したところで失速。翌金曜日もほぼ同水準の高値で上値を押さえられての反落。右肩下がりの50日移動平均線と目前に迫る雲の下限のプレッシャーに押された格好にも。
結果的にはネックラインを5ドル程上回っただけでの反落で誤差の範囲内とも取れる展開に。
それでもざっくりとしたダブルボトムとボックス相場を想定した、1680ドルから1740ドルまでのレンジを上抜けつつあり、足下での米長期金利は少し下げ渋った程度であり、ドル高の調整局面も終了とも言い切れない状態。
米長期金利の動向に主導権を握られ、ドル高優勢かドル安かに強く左右される状況は続きながらも、ボックス相場上限1740ドル超を維持する状態が続くようなら、まもなく雲の下限との攻防へ。
雲の中へと潜り込むことに成功できれば、ダブルボトム完成からの上値再トライの展開にもつながりやすく、そうなれば年初の高値から3月安値までの38.2%戻し(1783.8)も手が届きそうな状況にも。
そうこうしている間に5月に入れば雲の上限超えもすぐそこに見えてくる、というシナリオもそう難しくもないかもしれません。
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