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雇用統計は好結果、NY金はダブルボトム未完で反落?

雇用統計は好結果、NY金はダブルボトム未完で反落?

3月の雇用統計は想定以上の好結果。ワクチン接種拡大や政府の経済支援効果を受けてサービス業の再開が全米各地へと広まり、非農業部門雇用者数は前月比91.6万人の増加。
過去分も上方修正されて今年1-3月の平均では月間50万人超の増加に。
今後もワクチン接種は一段と拡大し、感染抑制が順調に続けば雇用増加ペースはさらに加速し、4-6月期には月間70万人ペースへと拡大?との見方もあるようです。
さらに中期的には、バイデン政権の大型インフラ投資計画が実現に向かえば、コロナで失った分以上に新たな雇用が創出される見通しが強まることにもなりそうです。

雇用統計前、3月末にNY金は二番底をつける形で反発し、雇用統計の日にはグッドフライデーで休場。債券が売られて米長期金利が小幅に上昇し、ドル高も小幅に進行した状態で迎える週明け。金利上昇とドル高の流れがもう一段進行する可能性はあっても逆に大幅調整となる可能性は現時点では極めて低そうです。
これまで進行してきた金利上昇とドル高の流れにも一服感も漂い始めていた状況でもあり、さらなる上昇も限定的となるかもしれません。

そう考えるとNY金の週明けの大幅反落の可能性もそれほど高くはないのかもしれません。ただし、反発基調がさらに続いてダブルボトムのネックラインを超えて一段高へ、というシナリオも想定し難いところ。
となれば、現状のダブルボトム候補のレンジ、1680ドルから1740ドル近辺まで上下60ドル程度のボックス相場を形成し、4月はこれを主要レンジとして次の方向性を見極めるフェーズへ、というシナリオも成り立ちそうです。

雇用回復ペースがポジティブな見通しの方向へと市場の思惑が傾斜していくようなら、いずれボックスを下放れへ、逆に思うほどポジティブな方向への思惑が強まらないようだとボックス継続か、場合によっては上方向へ。
ダブルトップを完成する形で上抜けることになれば、レンジの値幅60ドル程度さらに上昇すると仮定して1800ドル付近までの反発も想定可能とはなります。しかし、軟調推移となって早期にボックス下抜けへと向かうようなら年初来の下落トレンドを継続する形にもなり、1600ドル台前半へ、昨年3月安値から8月最高値までの76.4%戻し(1601.5)付近までが意識されるような展開となる可能性もあるかもしれません。

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