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FOMC直前、三役逆転のNY金に61.8%戻しの呪縛

FOMC直前、三役逆転のNY金に61.8%戻しの呪縛

昨年3月のコロナショックで2020年安値1450.9ドルをつけたNY金は、8月には史上最高値2089.2ドルまで上昇。この間の上昇値幅の61.8%戻しは1694.7ドル。
現時点で2021年安値は3月につけた1673.3ドル。この1700ドル割れの水準、1680ドル近辺は3月に何度も下値を支えられ、今年8月の急落でも底値となり、今年の重要な下値サポート水準。

史上最高値から今年安値までの61.8%戻しは1930.3ドル。今年6月1日にはこれに迫る1919.2ドルまで上昇。
この後、夏場には6月FOMCタカ派見通しや雇用回復の加速、インフレ懸念などから早期テーパリング懸念なども高まり、複数の急落局面を経て8月9日には1677.9ドルの安値を記録。
1680ドル近辺の重要なサポート水準で折り返した後は、9月初旬に1836.9ドルまで上昇。この水準は、6月高値から8月安値までの61.8%戻し(1827.0)付近にも相当し、この夏場の抵抗水準にもなってきました。この1820ドル近辺の水準は、今年後半に向けても重要なレジスタンス候補にもなりそうです。

9月FOMCを目前に控えたタイミングでNY金は再び急落局面を形成し、雲の下限も割り込んで三役逆転。FOMCでの見通しが6月時点よりも多少でもタカ派寄りに傾斜するようなら、一段安を余儀なくされそうな状況にもなってきました。
予想外にそれほどタカ派的とならないようなら、当面のレジスタンス候補1820ドル近辺に向けて、多少の反発余地も生じる可能性もありそうですが、そうでなければ今年の重要なサポート候補1680ドル近辺を目指す流れが進行し始めることにもなりそうです。

ただ、8月安値(1677.9)から9月高値(1836.9)までの61.8%戻し(1738.6)付近まで下げてきた現状、61.8%戻しの呪縛が今回はサポート水準として作用される可能性も、という期待も残されます。

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