本日の金相場プラチナ相場

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三尊天井vs逆三尊、プラチナの熾烈な攻防とサポートライン

三尊天井vs逆三尊、プラチナの熾烈な攻防とサポートライン

金との連動性が比較的高いプラチナは、自動車排ガス触媒と工業用需要の割合が大きいその特性から、しばしば株価に追随するケースもあり、最近ではガソリン車の触媒としての供給不足懸念から買われ過ぎで高騰するパラジウムの動向にも連れて急騰、急反落となる場面も見られます。
パラジウムが初めて2200ドルを超えた日、ディーゼル車の触媒供給としては余裕すらあるプラチナも追随する展開となって1月16日につけた高値1046.7ドルは約3年ぶりの水準。
これでいったんピークアウトしたNYプラチナは、11月安値867.8ドルからの上昇幅の半値戻し(957.3)を達成し、2月3日に954.3ドルまで下落。
これで適度な調整局面を形成した状態にもなり、足下では下げ渋り。

現状水準は、11月安値と1月高値を起点とする三角保ち合いの頂点付近にも相当し、11月高値と安値のレンジで形成した逆三尊のネックライン付近にも相当。
年明けとともにこのネックラインを上抜けると、逆三尊の値幅90ドル程度さらに水準を切り上げて1050ドル手前まで上昇しました。
そして適度な上昇幅を達成し、再びネックラインまで戻って来た状態です。

すると今度は、1月高値を中心に三尊天井を形成する状態にもなり、そのネックラインとなる950ドル台が下方向への攻防ラインに。
この重要な攻防ラインを割れるようだと、三尊天井完成となって最大90ドル程度の下落も想定される展開となるかもしれません。

ただし、過去の推移や一目均衡表の雲の下限(930ドル台)などとも重なる61.8%戻し(936.1)ラインも当面のサポートラインとして作用する可能性もありそうです。
およそ10年ぶり安値となった2018年8月安値755.7ドルから今年高値までの38.2%戻しも935.5ドルとなり、サポート感を強めます。

930ドル台から950ドル台までの水準が、NYプラチナにとって当面の、重要なサポート水準ということになりそうです。


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