本日の金相場プラチナ相場

国内金価格・プラチナ価格とNY金相場・プラチナ相場、為替・ドル円相場のチャートとテクニカル情報を日々チェック。独自の相場観とデータ分析を元に相場動向を分析します。

月曜朝は上海市場に要注意。NY金の長期節目と短期三尊天井

月曜朝は上海市場に要注意。NY金の長期節目と短期三尊天井

新型コロナウイルスの感染拡大はとまらず、月末までに世界各地へと飛び火、中国国内では感染者1万人超、死者数250人超。1月30日には世界保健機関(WHO)は「公衆衛生上の緊急事態」を宣言。中国経済への打撃と世界経済への影響も懸念され、週末と月末のマーケットではリスク回避の流れが強まり、欧米株は急落しました。
中国では、感染拡大防止のために地方自治政府が相次ぎ春節の連休延長を決めていますが、上海株式市場は予定通り、2月3日から取引再開となるもよう。
東京市場の週明け月曜朝には、ウイルス対策と同様に、厳重な警戒が必要となりそうです。

この状況を背景に高止まり状態が続くNY金は月末に、1595.5ドルの高値をつけながらも1590ドル台は維持できず、歴史的な長期節目ラインとの攻防が続きます。
現在対峙しているNY金の長期攻防ラインは、2011年の過去最高値から2015年安値までの下落幅の61.8%戻しとなる1588.2ドル。

この攻防ラインを突破することになれば、長期的に新たな水準へと、主要レンジを切り上げて行く可能性も高まります。
そのうち、61.8%ラインがサポートに切り替ることになれば、76.4%戻しとなる1716.4ドルが次の高値トライの目安にもなり、1600ドル台を主要レンジとする推移へと移行していくことも考えられそうです。

その一方で、この1月には大きく水準を切り上げながら、概ね1590ドルが上限となり、吹け上がった上ヒゲでは三尊天井を形成し、1月14日安値1536.4ドルをネックライン候補として約50ドルの短期保ち合いレンジを形成する形にもなっています。

2月相場スタートともに、一時的には1590ドルを大きく上抜けるような展開も十分想定されそうですが、それを維持できるかどうかが当面の課題にもなります。短期三尊天井を維持、あるいはダブルトップへと形を変えての保ち合い推移が続くようなら、いずれ下方圧力が強まる展開も予想されます。
そして、ネックラインを割れるような展開となった場合には、さらに約50ドル程度の下落も想定可能に。

現状の流れが変わり始めた場合には、今年いずれかの時期に長期節目の50%戻しラインとなる1484.6ドル付近から1490ドル程度まで水準を切り下げる展開も、ないとは言えません。

スポンサーリンク

 



NY金の長期攻防ライン(1/25)
年初の急騰一服、NY金は1500ドル台半ばの攻防へ(1/18)
2020年NYプラチナの重要な攻防ライン(1/11)