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下落トレンド継続か否か、半値戻しをかけたNY金の年越し攻防戦

下落トレンド継続か否か、半値戻しをかけたNY金の年越し攻防戦

FRBの利下げを好感し、2019年夏場に急騰局面を形成したNY金は5月末から9月初旬まで、3ヵ月余りで300ドルほど水準を切り上げました。
9月4日高値でピークアウトすると、FRBの利下げ打ち止めを背景に軟調局面が続き、11月安値まで120ドル下落。上昇幅のほぼ38.2%戻しを達成後は、当面の利上げも見込まれない状況などから下げ渋る状態が続きます。
しかし、9月以降は上値を切り下げる流れも継続中、下落トレンドは3ヵ月半が経過。夏場の上昇期間を上回りつつあります。

そろそろ、トレンド転換も見込まれそうなタイミングとなってクリスマスから年末年始を迎えることにもなってきました。
米株の最高値更新がまだまだ続くようなら、NY金にとっては上値の重い展開が続くことも予想されますが、低インフレが続き、利上げ見通しが立たないことにサポートされる状態もしばらくは続きそうです。
年明けとされる米中合意署名の実現可否、好不調のバラつきも見られ始める米経済指標の動向、英国のEU離脱移行期間短縮に伴う貿易交渉締結の行方など、不透明感を伴うイベントも続き、逆イールド解消でも来年以降の米国のリセッション入り懸念も残ります。

9月以降の上値抵抗線雲の下限に上値を押さえられる状態のNY金は、11月安値以降は下値も切り上げ続ける三角保ち合いを形成しています。クリスマス休暇明け、年末にかけてその頂点付近に達することになり、動意づく可能性も高まります。

波乱なく株高の流れが続き、雲の下限と9月来の抵抗線に上値を押さえられる状態が続くようなら、一時的に売り圧力が強まることも予想され、9月以降4度めとなる直近高値から70ドル程度の急落局面形成も有り得そうです。
そうなれば年末年始にかけて1420ドル前後、今年の夏の急騰幅の半値戻しとなる1416.8ドル付近までが下値目安にも。
逆に抵抗線上抜けとなれば、ダブルボトムからの一段高で雲の上限も上抜けへ、9月以降の下落幅の半値戻しとなる1506.2ドル付近が年明けに向けた高値目安にもなりそうです。

夏場の上昇幅の半値戻しか、秋の下落幅の半値戻しか、NY金は年越しの攻防戦を迎えようとしています。

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