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高値更新先送り、NY金の次回高値は1800ドル台も?

高値更新先送り、NY金の次回高値は1800ドル台も?

1週間前に三角保ち合い上放れとなったNY金。
しかし今回は、20日移動平均+-2.5%の範囲内、1680ドルから1760ドルまでを主要レンジとした保ち合いの上限に達しただけ、
の可能性もあり、上値目安としては1770ドル台から、今年最高値圏1790ドル前後程度までにとどまる可能性、
を想定しました。

結果的には5月18日高値1775.8ドルまでで、短期的にはいったんピークアウトしたような形にも。
20日移動平均+2.5%乖離ラインを上ヒゲだけで突き抜けた状態にとどまり、ほぼ水平移動する20日移動平均線まで戻してきました。

中国では全人代が始まり、香港に対して国家安全法を適用しようとする中国の声明に対して米国が猛非難。
大統領選に向けて対中敵対姿勢を強めるトランプ大統領にとっては、新型コロナウイルスの感染拡大初期の責任問題などに加え、新たな口撃材料が加わったことにもなり、少なくとも10月までは米中対立激化懸念が市場のリスク要因として警戒されやすい状態が続くことにもなりそうです。

足下では、欧米の経済指標が4月に底をつけて5月には回復基調を示す傾向も見られ始め、景気後退長期化回避に向けての希望的楽観観測につながる面もあり、当面のリスク選好要因となる可能性もありそうです。

強弱材料混在の状況から、NY金の20日移動平均+-2.5%乖離の主要レンジも当面は水平移動が継続しそうな状況にもなり、短期的にはこの範囲内での上下動にとどまることも想定されそうです。

なお、3月の急落局面では1460ドル付近で下げ渋り、1660ドルまで急速に水準を切り上げました。この時の上昇幅はざっくり200ドル。
その後の反落局面からの急反発では1580ドルから1780ドル近辺まで水準を切り上げました。この時の上昇幅も200ドル。
4月後半以降は高値保ち合い推移に移行した状態にもなっていますが、米中対立激化や景気回復に支障をきたすなど、リスク回避の流れが再び強まることになれば、NY金の次回の急騰局面では、保ち合い下限の1680ドルから最大200ドル水準を切り上げた場合には1880ドル。

次回の高値更新場面が訪れた際には、1800ドルを超える可能性は十分想定されそうです。

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