本日の金相場プラチナ相場

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乱高下のプラチナ、830ドル台への警戒感再び

米中貿易協議を巡っては部分合意に向けて楽観見通しと悲観的な見方も交錯し、香港人権法案が米議会で成立してトランプ大統領のサイン待ちとなったことも事態を複雑化させる要因となってきているようです。
情報が錯綜するなかで、警戒感からかボラティリティが低下する為替に連れるように金価格も保ち合い状態となって値動き縮小となりつつあるのに対し、プラチナだけは二転三転する米中合意への見通しのように乱高下状態。

乱高下のプラチナ、830ドル台への警戒感再び

(1)5月安値から9月高値までの76.4%戻し=838.5ドル
(2)8月安値=835.2ドル
(3)11月高値959.9ドルを起点に、9月高値から10月安値までの下落幅125.2ドル下落すると=834.7ドル

11月高値をつけて反落し、一目均衡表の雲の上から下へと突き抜けて6月以降のサポートラインも下抜けて半値戻し(894.6)を達成した2週間前、NYプラチナの下落余地としては830ドル台が警戒水準として意識されました。

しかし、実際にはその後61.8%戻し(869.5)と200日移動平均線にサポートされ、11月12日安値867.8ドルで下げ止まり、11月21日高値929.7ドルまで急反発の展開となりました。
ところが、今度は雲の上限と以前のサポートラインが抵抗水準となる形で急反落。2週間前と同水準となり、再び半値戻し(894.6)の水準に。
今度こそ、10月前半には保ち合いを形成したキリの良い水準で、下げ止まるのに都合の良い水準となるかもしれません。

今回も下げ止まらない場合、
前述(1)から(3)に加えて、
(4)11月21日高値929.7ドルを起点に、11月高値(959.9)から11月12日安値(867.8)までの下落幅92.1ドル下落すると=837.6ドル

830ドル台への警戒感が再び、一段と強まることにもなりそうです。

12月FOMCに向けて、NY金は今年の上昇幅の半値戻しも(11/16)
NYプラチナのさらなる下落余地(11/9)
予防的利下げフェーズ終了、も利上げも見通せずNY金を下支え(11/2)